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ライフ

不要になった小型家電、廃棄せず資源として有効活用を

東京都庁第一本庁舎2回のメダル協力ボックスでは、小型電子機器を回収中

東京都庁第一本庁舎2回のメダル協力ボックスでは、小型電子機器を回収中

 年末に向けて、不用品の整理や処分を考える人は多いだろうが、買い替えなどで不用になった家電を処分する場合、テレビ、エアコン、洗濯機、冷蔵庫の4品目は「家電リサイクル法」により、料金を払って処分することが義務付けられている。

 その他の小型家電を処分する場合、使えるものはリサイクル業者やネットオークションで売り、使い古したものや壊れたものは、不燃ゴミや有料の粗大ゴミに出すのが一般的。だが、事前申し込みが必要で、年末は混み合うため、希望日に回収されないこともある。

 ところがこれを単なる廃棄物にせず、金・銀・銅などの原材料を資源として有効活用する方法がある。それが「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」(以下、プロジェクト)だ。

ゴミの山が宝の山に変わる

 現在、日本国内で処分される小型家電は年間60~65万トン。その中に含まれるリサイクル可能な有用金属をすべて回収&リサイクルすると、約844億円分といわれている。都市で大量に廃棄される小型家電には有用金属が使用されていることから「都市鉱山」という言葉が生まれた。

 プロジェクトは、「小型家電リサイクル法」に基づき、この有用金属を利用して『東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会』のメダルを作るというものだ。

「過去にもメダルの原材料の一部としてリサイクル金属が使われた例はありましたが、国民が参画し、メダル製作を目的に小型家電の回収を行い、集まったものから抽出された金属でメダルの製作を行うプロジェクトは、オリンピック・パラリンピック史上、東京2020大会が初めてのことです」(東京2020組織委員会・以下同)

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