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老人ホームの食事 親は軽減税率適用も親族は10%課税に

介護施設に入居していても消費増税の影響は少なくない(イメージ)

介護施設に入居していても消費増税の影響は少なくない(イメージ)

 10月に実施される予定の消費増税で、有料老人ホームとサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)での食事には「外食」と同じ10%の税率が課せられることになった。ただし食費が1日1920円以下、1食640円以下の場合は特例で軽減税率の8%が適用される。

 これについて介護アドバイザーの横井孝治氏はこう指摘する。

「入居している親を、毎日のように見舞う人もいます。親と同じ食事を食べるのもコミュニケーションのひとつ。ところが、同じ640円以下のメニューを食べている場合、親は軽減税率で、親族は“外食扱い”の10%になるんです」

 食費だけではない。増税に合わせて、介護報酬が引き上げられる。本来報酬改定は3年に1回で、昨年4月に値上げされたばかり。異例の2年連続値上げで、合計1%近く負担が増える。

「特別養護老人ホームの場合は紙おむつ代なども料金に含まれますが、有料老人ホームは別会計で自己負担。おむつ代やおしり拭きのウェットティッシュ、入れ歯洗浄液なども消費税アップの影響を受ける」(同前)

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