家族が亡くなった時、なかなか見つからなくて困るのが資産の場所。預金通帳ならまだ探しようがあるが、怖いのは、ネット銀行やネット証券などにお金を置いていたケース。取引の痕跡がパソコンやスマホにしか残らず、痕跡を発見できたとしてもログインIDとパスワードがわからなければアクセスもできない。
銀行口座意外でも意外と見過ごせない額になっていたりするのが、電子マネーや各種ポイント、航空会社のマイレージなどだ。東京都在住の会社員、鈴木恵美子さん(仮名・35才)が話す。
「亡くなった母は旅行好きで、海外にも頻繁に行っていました。遺品整理をしていたら、財布からポイントカードの類いがたくさん出てきた。確認するのも大変なので全部捨てようとしたのですが、ふと『もしかしたらマイルが貯まっているかも?』と思い、航空会社に電話したところ、5万マイル(約7万5000円)分も貯まっていたんです」