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株式の相続手続き、死後の名義変更はこんなに苦労する

生前の名義変更に必要な「書類と届け出先」

生前の名義変更に必要な「書類と届け出先」

 いろいろな手続きが面倒な相続。銀行口座の預金は名義人の死後、凍結されてしまうが、株式の場合はどうなるのだろうか? 千葉県在住の64才主婦・野口さんの話を聞くと、様々な苦労があるようだ。

「2年前に交通事故で他界した夫が、生前、ネット証券で株をやっていたことは知っていました。でも、どの証券会社にどれくらい株を持っているかがわからず、死後慌てて家の中を大捜索することに。パソコンやスマホのパスワードもわからず、株主総会の招集通知を頼りに、片っ端から証券会社に電話してやっと判明しました。

 その後も、相続人の確定から遺産分割協議書の作成、夫の出生から死亡までの戸籍謄本集めや、遠方に住む相続人全員の同意書や印鑑証明書など、数か月がかりで何通も集めることに。お金と時間がかなりかかりました」

 証券口座の名義人の死亡がわかった時点で、証券会社はすべての口座を凍結する。保有株は売買できないため、相続手続きに明け暮れている間に、株の値動きによっては売却時に損することも。税理士の山本和義さんが話す。

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