ETF
2016年6月14日 19:30
魅力的な金融商品が新しく発売された。インヴァスト証券の『トライオートETF』だ。国内で定着していなかった海外ETFの欠点を、ほぼ解消するとともに、世界でも類例がない先進的な内容となっている。個人投資家の資産運用に革命をもたらす可能性がある。
アップルやグーグル、マイクロソフトなど、世界には日本企業をはるかに凌ぐ高い成長力を誇る企業が、数えきれないほど存在する。また国単位でみても、GDP成長率が前年比で1%未満の日本に対し、新興国の多くは5%以上の成長を誇る。資産運用を考えるなら、日本国内にこだわらず海外にも目を向けるべきだ。
海外銘柄に投資するとなると、銘柄分析や取引する上でのプロセスが高いハードルとなる。そこで、さまざまな株価指数に連動する「ETF(上場投資信託)」を活用すれば、世界中の成長銘柄にまとめて投資ができる。特に、ETF市場は海外での伸長が著しく、種類も豊富だ。
パフォーマンスの面でも、10年間で倍以上に価格上昇している銘柄もある。
このように、魅力的な金融商品であるにもかかわらず、海外ETFは、国内ではあまり定着していない。おもな原因は、国内で海外ETFを購入しようとすると、①取引コストが高い、②為替リスクが大きい、③ある程度の投資金額が必要、といったデメリットが存在するからだ。
しかし、この4月、こうしたデメリットを解消する新しい金融商品が登場した。インヴァスト証券の『トライオートETF』だ。まず、個人投資家の最大の関心事であるコストについて整理しよう。
一般的なETFを取引する場合、取引時に証券会社に支払う売買手数料と、保有している間に運用会社に支払う信託報酬が必要となる。さらに海外ETFの場合、上場している市場の通貨で取引を行うため、日本円を現地通貨と両替するための手数料がかかる。
証券会社によって、別途、両替手数料として徴収する会社と、取引手数料に含める会社があるが、いずれにしても両替が必要となるため、国内ETF以上に手数料は割高になる。
一方、『トライオートETF』は、国内外の銘柄を問わず、マニュアル売買手数料や両替手数料が無料。一般に海外ETFの取引手数料は片道で最低5米ドル(約550円程度)以上かかってしまうが、『トライオートETF』ならこまめに投資をしたいという人にも向いている。
ETFの「株式のようにタイムリーに取引ができる」というメリットを最大限に享受でき、「買ったらそのまま」というこれまでの海外ETFのイメージを覆すサービスといえる。
また海外ETFを始める際に無視できないのが、「為替リスク」だ。
例えば海外ETFでは、まれに投資対象の値動きよりも為替レートの変動幅の方が大きくなることがある。
そのため、せっかく投資したETFで利益を出しても、急激な円高に振れた場合、トータルでマイナスになってしまうことも起こり得るのだ。
そうした投資家にとって好ましくない状況を回避するため、『トライオートETF』は、差金決済取引のしくみを利用して投資元本を日本円で保有することで、元本に対する為替リスクを排除(但し、損益の部分は為替変動の影響を受ける)。
海外ETFの成長力をダイレクトに感じることができる、というわけだ。
一般にETFは、5000~1万円以下で購入できる銘柄が数多くあるため、少ない資金でも始めやすいと言われている。しかし、一回の投資額が少ないほど取引手数料や両替手数料が割高になるため、手数料以上の利益を獲得するためには、結果的にまとまった資金が必要になるのだ。
『トライオートETF』なら、少ない資金でも複数のETFを購入することができるため、簡単に自分だけのポートフォリオを実現することが可能。投資経験者はもちろん、ビギナーでもトライしやすい仕様となっている。
また、ETFでは世界初となる「自動売買」の機能も搭載しているので、忙しくてなかなか投資を始められない人も注目したい。
『トライオートETF』は、海外ETFのハードルをぐっと下げた。海外資産という選択肢が加わることにより、個人投資家の資産運用は大きく変わるかも知れない。
※マネーポスト2016年夏号
当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。
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