マネーポストWEB「マネーポスト」公式サイト

「マネーポスト」2016年夏号 注目記事

首都圏の中古マンション市場 近い将来下落に転じるか

2016年6月24日 7:00

 高値が続く首都圏の中古マンション市況に転換点が近づいているという。不動産の市況調査を手がける東京カンテイ市場調査部の井出武・上席主任研究員が解説する。

東京23区の中古マンション市場は転換点に

東京23区の中古マンション市場は転換点に

* * *
 中古マンション市場は新築マンション市場の影響を受けるため、新築で供給戸数が減少すると、中古に流れる購入者が増える。新築価格が上昇すると、中古価格も連動して上昇する傾向もあり、2015年の首都圏の中古マンションの一戸平均価格は、前年比7.4%増の2910万円と2年連続の上昇となった。

 都心部などでは2008年のミニバブル期のピーク時価格を超えて上昇し、割高感が強まっている。平均坪単価も各エリアで軒並み上がっており、東京23区では12区で前年比10%以上の上昇をみせている。

 だが、東京23区の中古マンション市場は転換点に差しかかっていると私は考えている。価格は確かに上昇しているが、その動きの陰で、流通戸数に占める「価格改定シェア」(各月の流通戸数のうち、直近3か月間に一度でも値下げを行なった住戸の割合)、価格改定の際にどれだけ価格を下げたのかを示す「値下げ率」がともに上昇しているのだ。

 城南、城西、城北、城東のいずれの地域でもこの傾向がみられ、特に都心ほどその状況が顕著である。価格が高すぎて、中古を買いたい人が購入をためらう状況では、価格改定=値下げに動かざるを得ないことがうかがえる。

 過去の価格改定シェアと価格の推移を振り返ると、価格改定シェアと値下げ率が大きくなっていく局面が到来したときは、必ずその数か月後に価格が下がっていく。したがって、23区での中古価格はまだ上昇基調にあるが、近い将来、下がる方向に転じていくと思われる。

※マネーポスト2016年夏号

  • 円高? 円安? 先行き不透明な今の円相場で短期的に利益を狙う方法
  • 顧客満足度3年連続1位!餃子が大量にもらえるFX会社?
  • 2017年春号(3月1日発売号)

    大特集は〈平成ラストバブルの号砲〉。戸松信博氏、藤井英敏氏らがこれから大化け期待の個別株をランキング形式で紹介。西堀敬氏によるIPO投資の最新攻略ガイドの他、橘玲氏、森永卓郎氏らによる連載も充実。定価620円。お早めにお求めください。

    当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。

    水上紀行ニュースフラッシュ

    2017年春号(3月1日発売号)

    大特集は〈平成ラストバブルの号砲〉。戸松信博氏、藤井英敏氏らがこれから大化け期待の個別株をランキング形式で紹介。西堀敬氏によるIPO投資の最新攻略ガイドの他、橘玲氏、森永卓郎氏らによる連載も充実。定価620円。お早めにお求めください。

    当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。

    小学館雑誌定期購読小学館のプライバシーステートメント問い合わせ広告掲載について

    © Shogakukan Inc. 2017 . All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. 掲載の記事・写真・イラスト等のすべてのコンテンツの無断複写・転載を禁じます。