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換金されなかった宝くじ 過去10年間で1600億円以上が時効に

昨年のハロウィンジャンボでも1等3億円が未換金…(イメージ)

昨年のハロウィンジャンボでも1等3億円が未換金…(イメージ)

 10月29日にハロウィンジャンボ宝くじの抽せんが行われたが、購入した人たちの結果はどうだったろうか。幸運にも当せんできた人は、なるべく早めの換金をおすすめしたい。というのも、宝くじの換金のし忘れは驚くほど多いからだ。昨年(2020年)に抽せんされたハロウィンジャンボ宝くじでは、支払期限の1か月前になっても、1等3億円が1本、1等の前後賞1億円が6本も換金されていなかった。

 未換金の原因としては、買ったことを忘れたり、しまい忘れたりしているケースが考えられる。スクラッチ宝くじは買ったその場で当たりがわかるし、数字選択式宝くじの多くも当日に抽せんが行われる。しかしジャンボ宝くじの場合、発売開始日から抽せん日まで約1か月もの間があるため、そもそも買っていたこと自体を忘れてしまう可能性もあるのだ。

 さらに、その1か月間に衣替えをした場合、買った日に着ていた服のポケットに宝くじを入れ、そのまましまい忘れてしまうケースも考えられる。特に今年は急に気温が低くなったので、ぜひ注意して確認してほしい。

 ちなみに、過去10年間の「時効当せん金」を調べてみたところ、合計金額は1600億円を超えており、その中には1億円以上の当たりが147本も含まれていた。この時効当せん金の金額には、売れ残って返却された分は含まれておらず、実際に販売されたものだけを集計している。もし捨てていなければ、当たりくじだったものを、今でも誰かが手にしているということになるわけだ。

 時効となった当せん金は自治体の収益として還元されるので、決して無駄になるわけではないが、それでもせっかくの当せん金の換金忘れにはくれぐれも注意してほしい。

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