*09:58JST 概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数は続落、国境地帯をめぐるインドとパキスタンの緊張関係が警戒
【ブラジル】ボベスパ指数 136511.90 +0.21%
9日のブラジル株式市場は続伸。主要株価指数のボベスパ指数は前日比279.99ポイント高(+0.21%)の136511.90で引けた。日中の取引レンジは136,105.44-137,286.02となった。
終始プラス圏で推移し、後半上げ幅を縮小させた。原油価格と通貨レアルの同時高が好感され、買いは優勢となった。一方、指数の上値は重い。貿易関税をめぐる米中閣僚級の協議を見極めたいとのムードが強まり、積極的な買いは手控えられた。また、利上げの実施なども引き続き嫌気された。
【ロシア】
休場
【インド】SENSEX指数 79454.47 -1.10%
9日のインドSENSEX指数は続落。前日比880.34ポイント安(-1.10%)の79454.47、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同265.80ポイント安(-1.10%)の24008.00で取引を終えた。
売りが先行した後は狭いレンジでもみ合った。国境地帯をめぐるインドとパキスタンの緊張関係が警戒され、リスク回避の売りは広がった。また、足元での景気低迷なども引き続き圧迫材料。このほか、1-3月期の企業業績の発表が集中しているなか、見極めるムードが強まった。
【中国本土】上海総合指数 3342.00 -0.30%
9日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比10.00ポイント安(-0.30%)の3342.00ポイントと4日ぶりに反落した。
様子見ムードが漂う流れ。貿易問題を巡り、週末に予定する米中の閣僚級協議が気がかりだ。10日にスイスのジュネーブで始まる協議に関しては、米側が第一歩として対中関税率を60%未満に引き下げる目標を設定していると関係者の話として伝わったが(現在は145%の対中関税)、市場関係者の一部からは、交渉は難航するとの声も聞かれている。また、指数は前日までの上昇で、3月27日以来の高値水準を回復しただけに戻り待ちの売り圧力も意識された。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国の政策に対する期待感が続いている。一方、取引時間中に公表された4月の中国貿易統計では、米ドル建て輸出が予想を大幅に上回ったものの、相場に対する影響は限定された。
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