*08:48JST トランプ発言で押し目買い意欲強まる
24日の日本株市場は、買い優勢の相場展開が見込まれる。23日の米国市場はNYダウが374ドル高、ナスダックは183ポイント高だった。イランはカタールの米軍基地に報復攻撃を行ったが、事前に通告していたことで報復は限定的と受け止められた。地政学リスクへの過度な警戒感が和らぐなかで原油相場が急落したことが買い戻しに向かわせた。また、米連邦準備理事会(FRB)のボウマン副議長が7月の利下げを支持したことが伝わり、早期利下げ観測が支援材料になった。シカゴ日経225先物は大阪比190円高の38590円。円相場は1ドル=145円90銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。また、トランプ米大統領は、イスラエルとイランが暫定的な停戦に合意したと、自身のSNSに投降したと報じられている。地政学リスクへの警戒が一段と和らぐ可能性が高まるなか、朝方はインデックスに絡んだ買いが入りやすいだろう。
日経225先物はナイトセッションで38620円と高値で終えており、ボリンジャーバンドの+1σを上回ってきた。+2σが位置する38940円辺りが意識されてきそうだ。イスラエルとイランによる停戦合意の発表待ちになるなか、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。グローベックス米株先物も強含みで推移しているため、ややギャップスタートになりそうである。
インデックス主導の上昇になりやすく、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型を牽引する可能性がある。一方で、原油先物相場の急落によって資源株には利益確定の売りが入りやすいほか、防衛関連にも利食いが入りそうである。そのほか、リスク選好に向かわせることで、個人主体による中小型株へも短期的な値幅取り狙いの動きが活発になるだろう。
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