*15:58JST 日経平均は大幅続伸、買い手優位の状況続き3万9500円超えで終了
前日25日の米国株式市場の主要指数は高安まちまちで終了した。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の上院議会証言を控えた。中東情勢は安定も、新築住宅販売件数が予想以上に減少し成長減速が警戒されたほか、議長がインフレの上昇を示唆したことが嫌気された。ただ、半導体エヌビディア(NVDA)の上昇が支援し、ナスダックはプラス圏を維持。米国市場を横目に、本日の日経平均は3日続伸して取引を開始した。その後も買い手優位の状況が続いて、取引時間中として約4カ月ぶりに心理的節目の3万9000円を上回った後も、指数はじりじりと上げ幅を広げて高値圏で取引を終了した。米ハイテク株高が東京市場で引き続き半導体関連株の株価の支えとなり、イスラエルとイランの停戦合意後も事態が落ち着いていることが安心感となった。また、売り手が少ない良好な株式需給も意識され、3万9500円を超えて取引を終了した。
大引けの日経平均は前日比642.51円高の39584.58円となった。東証プライム市場の売買高は18億3014万株、売買代金は4兆9217億円だった。業種別では、非鉄金属、電気・ガス業、保険業などが値上がり率上位、精密機器、医薬品、食料品などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライム市場の値上がり銘柄は73.0%、対して値下がり銘柄は23.3%となっている。
個別では、アドバンテ<6857>や東エレク<8035>、レーザーテック<6920>などの一部の半導体関連株が堅調に推移。また、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクグループ<9984>、フジクラ<5803>、リクルートHD<6098>、任天堂<7974>、サンリオ<8136>、ソニーグループ<6758>、キーエンス<6861>などが上昇した。ほか、TOB期間延長で価格引き上げへの期待も高まったメドピア<6095>が大幅高、サンウェルズ<9229>、荏原製作所<6361>、フジミインコーポレーテッド<5384>、などが値上がり率上位となった。
一方、ルネサスエレクトロニクス<6723>、三井E&S<7003>、トヨタ自動車<7203>、JT<2914>、イオン<8267>などが下落した。ほか、5月の月次データをネガティブ視されたヤクルト<2267>が大幅安、リズム<7769>、GMOインターネット<4784>、シンクロ・フード<3963>などが値下がり率上位となった。
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