*09:25JST 概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は続落、通貨レアルの大幅安が警戒
【ブラジル】ボベスパ指数 137480.80 -1.31%
9日のブラジル株式市場は続落。主要株価指数のボベスパ指数は前日比1822.05ポイント安(-1.31%)の137480.80で引けた。日中の取引レンジは137,299.04-139,330.70となった。
売りが先行した後は下げ幅をじりじりと拡大させた。通貨レアルの大幅安が警戒され、ブラジル株に売りが広がった。また、不透明な米関税政策も引き続き懸念材料。一方、原油価格の上昇や米トランプ大統領が新たに設定した相互関税の一時停止期間の期限を巡り、柔軟な姿勢を示したことが指数をサポートした。
【ロシア】MOEX指数 2696.45 -2.15%
9日のロシア株式市場は続落。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比59.13ポイント安(-2.15%)の2696.45となった。日中の取引レンジは2,684.87-2,735.07となった。
売りが先行した後は下げ幅をじりじりと拡大させた。インフレ率の加速が警戒され、利下げ期待が後退した。また、米関税政策の不透明感なども引き続き懸念材料となった。一方、原油価格が底堅い展開を示したが、相場を支えるには力不足だった。
【インド】SENSEX指数 83536.08 -0.21%
9日のインドSENSEX指数は小反落。前日比176.43ポイント安(-0.21%)の83536.08、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同46.40ポイント安(-0.18%)の25476.10で取引を終えた。
中盤はプラス圏を回復する場面もあったが、その後は再び売りに押された。世界貿易戦争の懸念が再燃していることが圧迫材料。また、民間投資の伸び鈍化などの報告も嫌気された。
【中国】上海総合指数 3493.05 -0.13%
9日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比4.43ポイント安(-0.13%)の3493.05ポイントと5日ぶりに反落した。
利益確定売りが優勢となる流れ。上海総合指数はこのところ上昇基調を強め、前日は2022年1月以来、約3年半ぶりの高値水準を終値で回復した。中国の政策に対する期待感などで買い先行したものの、上値は重く、引けにかけてマイナスに転じている。米関税政策の不透明感も逆風だ。トランプ米大統領は8日、新たに8月1日から発動するとした関税について、「延長は認められない」と表明。前日7日の延長を示唆する発言を再び撤回した。また、トランプ氏は記者会見で分野別の関税にも言及。銅・銅製品の輸入に50%、医薬品に最大200%の関税を課す考えを明らかにした。一方、外電が報じたところによると、中国は8日、トランプ米政権に対し、8月から自国製品に対する関税を復活させることで貿易摩擦を再燃させないよう警告。米国の関税引き上げをけん制した。状況次第では、米中関係の悪化が進むと警戒されている。
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