*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は底堅い値動きか、米経済指標と米ロ首脳会談に期待感
15日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米インフレ高進が意識され、今晩の経済指標が堅調ならドル買い主導の展開に。また、米ロ首脳会談が進展すれば、リスク選好による円売りが主要通貨を押し上げそうだ。
前日発表された米国の生産者物価指数(PPI)は前回を上回り、それに先立つ消費者物価指数(CPI)コア指数と合わせインフレ高進が意識された。指標を受け米長期金利は上昇し、ドル買い地合いの展開に。ユーロ・ドルは1.1630ドル台に水準を切り下げ、ドル・円は147円90銭台に浮上し148円回復に迫った。ただ、本日アジア市場では上値の重さが嫌気され、ドルは利益確定売りが先行。ドル・円は147円前半に失速している。
この後の海外市場は米小売売上高と米ロ首脳会談の結果が焦点。小売売上高は前回並みと予想されるが、堅調なら連邦準備制度理事会(FRB)の9月利下げ観測後退を背景にドル買いが強まる見通し。一方、トランプ米大統領とプーチン・ロシア大統領の会談でウクライナ戦争終結に進展が見られれば、エネルギー供給に関する懸念は和らぎクロス円を中心に円安が進みやすい。重要イベントを手がかりに、ドル・円は下げづらい展開が予想される。
【今日の欧米市場の予定】
・21:30 米・7月小売売上高(予想:前月比+0.6%、6月:+0.6%)
・21:30 米・8月NY連銀製造業景気指数(予想:0.0、7月:5.5)
・22:15 米・7月鉱工業生産(予想:前月比0.0%、6月:0.3%)
・23:00 米・6月企業在庫(予想:前月比+0.2%、5月:0.0%)
・23:00 米・8月ミシガン大学消費者信頼感指数(予想:62.0、7月:61.7)
・05:00 米・6月ネット長期TICフロー(5月:+2594億ドル)
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