*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は底堅い値動きか、信認低下のドル売りも下値で買戻し
26日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米トランプ政権によるFRB人事を巡る信認低下がドル売りを先行させている。もっとも、146円台では買戻しが入りやすく下値は限定的だ。下値の堅さが意識される展開。
前日の取引は前週末のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を受けたドル売りを巻き戻す展開。ドル・円は147円30銭から米長期金利の持ち直しを背景に買い戻しで一時147円93銭まで上昇した。ユーロ・ドルはドルの反発を受けて1.1603まで下げる場面もあった。本日アジア市場はその流れを受け継いだが、米トランプ政権のクックFRB理事解任が伝えられるとドル売りに振れ、ドル・円は一時146円台に下げた。
この後の海外市場は、米個人消費支出(PCE)コア指数や今後の雇用統計、消費者物価指数(CPI)を見据えたポジション調整が主導するとみられる。FRBの9月利下げは市場の8割超が織り込むものの、インフレ指標や雇用データ次第では利下げ見送りの見方も根強い。市場心理はFRB人事への不透明感によるドル売りが出やすい。ただ、ドル・円は当面、146円台では押し目買いが入りやすい地合いが続くとみられ、下値の堅さが意識されるとみる。
【今日の欧米市場の予定】
・21:30 米・7月耐久財受注(予想:前月比-3.9%、6月:-9.4%)
・22:00 米・6月CS20都市住宅価格指数(予想:前年比+2.2%、5月:+2.79%)
・23:00 米・8月CB消費者信頼感指数(予想:96.4、7月:97.2)
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