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FiscoNews

【注目トピックス 市況・概況】9月のくりっく365、ドル・円はじり高、メキシコペソ・円はしっかりか

*18:05JST 9月のくりっく365、ドル・円はじり高、メキシコペソ・円はしっかりか
東京金融取引所(TFX)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」は、8月の取引数量が前月比15.7%減の119万239枚、1日の平均取引数量は5万6680枚と前月比で減少した。8月末時点の証拠金預託額は5313.88億円と前月比で7.22億円増加した。取引通貨量では、米ドル、トルコリラ、メキシコペソ、英ポンド、南アフリカランドの順となった。一方、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」は、8月の取引数量が前月比10.0%増の321万496枚、1日の平均取引数量は15万2897枚と前月比で増加した。月末時点の証拠金預託額は988.42億円となり、前月比で1.69億円の増加となった。

取引数量トップは米ドル・円で36万368枚(前月比13.4%減)であった。7月末の日銀金融政策決定会合で植田総裁が利上げに慎重な姿勢を示したことで円安が先行したが、8月1日の米雇用統計を受け円高へ急速に戻した。その後は米金利動向や株価の振れを背景に売買が交錯。中旬には米CPI発表を控えた思惑から一時148円台を回復したが、米金利低下が重しとなり147円台前後でのもみ合いが継続。月末は日米金利差縮小への意識やFRB要人発言を材料に146円後半~147円近辺で推移した。ハンガリーフォリント・円は4万2379枚(前月比142.9%増)であった。8月は概ね0.42円~0.43円台で推移し、安定したもみ合いが続いた。8月28日にはフォリントが対円で1.5%超の急伸となった。背景にはハンガリー国立銀行(中央銀行、MNB)が政策金利を6.50%に据え置いている安心感や、欧州圏でのキャリー取引人気があるとみられる。これを受けて建玉が急増し、翌29日は取引が活発化した。

9月のドル・円はじり高か。日銀の利上げ期待の後退と米国の利下げ期待が重なり、緩やかな円安基調が想定される。日本では政治的混乱と次期総裁選の動向を背景に、日銀が追加利上げを見送るとの観測が強まっている。一方、8月の米雇用統計の弱さを受けて、9月のFOMCで0.25%程度の利下げがほぼ織り込まれており、ドルは重さを帯びつつも、日米金利差の縮小が円の弱さを誘う構図となろう。メキシコペソ・円はしっかりか。9月25日のメキシコ中銀政策金利発表を控え、政策金利の据え置き観測が強まる中、キャリー取引需要を背景に底堅い推移が想定される。日銀の利上げ期待が後退しており、円安基調もペソ高を後押しする要因となりやすい。もっとも、市場では年末にかけて段階的な利下げ観測が残っており、利下げペースが加速した場合は上値が抑えられる可能性もあろう。

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