暑さでカーナビ“不調”の報告が続々(イメージ)
9月に入っても厳しい残暑が続く中、その気温の高さでスマホの不具合が相次いでいる。ナビアプリを利用するユーザーからはフリーズや強制終了といったトラブルに見舞われる声があがるなか、同じ精密機器であるカーナビでも、利用者から似たようなケースが発生したという声が上がっている。いったいどのような現象で、解決策はあるのか。
仕事でもプライベートでも車に乗る機会がある30代男性・Aさんは、今年の夏、カーナビを利用している最中に動かなくなり焦ったことがあると振り返る。
「スマホをカーナビ代わりにしているのですが、操作中に画面がフリーズ、アプリが強制終了することが何度もありました。ナビとして安心して使えないと困るので、やはり専用機器があったほうがいいかなと思ってカーナビを買ったんです。でも一度、カーナビも動かなくなったことがあって……。少し時間を置いたらもとに戻っていたので、大きな問題はなかったのですが」
X上には、〈猛暑でカーナビのボタンもパネルも反応なし〉〈画面が突如真っ暗に〉という声のほか、Aさんと同じように、〈エンジン切ってしばらく置いたらなおった〉〈壊れたと思ってたカーナビが復活してる〉と、時間経過により復活したという声も散見される。
スマホはカーナビよりさらに熱に弱いことを知っておきたい
いまや最高気温が35℃以上の猛暑日も珍しくない。それにともなって車内温度も危険なレベルに達している。JAF(日本自動車連盟)のテストによると、気温35℃の炎天下で駐車し車内のエアコンを停止した場合、車内平均温度は51℃。車内最高温度は57℃。ダッシュボード付近では最高で79℃に到達したという。
スマホで地図を見ようとすると、高温になりやすいダッシュボード付近に設置することが多くなるため、熱に弱いスマホに不具合が起きやすいことは十分に考えられる。では、カーナビも同様に不具合が生じやすくなるのだろうか。車載機器を多数展開するパイオニアに話を聞いた。