*18:19JST 22日の香港市場概況:ハンセン指数は反落、超大型台風の接近で売り優勢
週明け22日の香港市場は反落。主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比200.96ポイント(0.76%)安の26344.14ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が101.62ポイント(1.07%)安の9370.73ポイントで引けた。売買代金は2905億3710万香港ドル(約5兆5318億円)に縮小した。
超大型台風が香港に接近し、23日以降、空港など交通インフラの運営に支障が出る可能性が高まっているとの報道が、売り圧力を増加させた。株式売買などの取引停止という報道も、市場の不透明感を高める要因となった。また、中国人民銀行(中央銀行)が金融緩和を急がないとの見方も投資家心理を冷え込ませた。きょう午前中に発表された政策金利となる9月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」は4カ月連続で据え置かれた。また、一方、米中首脳会談の進展が引き続き指数をサポートした。
ハンセン指数の構成銘柄では、不動産業が下げを主導。華潤置地(1109/HK)が2.41%安、恒基地産(0012/HK)が1.77%安、新鴻基地產(0016/HK)が0.64%安と下落。外資系資金の買い控えが見られたことに加え、超大型台風の接近による都市封鎖や交通インフラへの懸念が不動産セクターの重荷となった。
金融セクターも軟調で、中国平安(2318/HK)が2.30%安、中国人寿保険(2628/HK)が3.05%安、工商銀行(1398/HK)が2.38%安となった。中国建設銀行(0939/HK)も2.10%安で、金利動向や経済指標に対する慎重な見方が売りを誘った。
反面、情報技術セクターの一角には買いが入り、中芯国際集成電路製造(0981/HK)が5.16%高、舜宇光学科技(2382/HK)は6.74%高と大幅高。業界内の競争環境改善や政策支援期待が下支えとなった。さらに、バイドゥ(9888/HK)が3.19%高、BYD電子(0285/HK)が3.61%高と上げを目立った。
中国本土市場は3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は前営業日比0.22%高の3828.58ポイントで引けた。ハイテクが高い。証券や軍需産業、医薬、不動産、自動車なども買われた。半面、金融や消費関連、運輸、エネルギー、公益などは売られた。
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