*18:38JST 24日の香港市場概況:ハンセン指数は3日ぶり反発、ハイテク株が上げ主導
24日の香港市場は3日ぶりに反発、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比359.53ポイント(1.37%)高の26518.65ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が152.65ポイント(1.64%)高の9442.99ポイントと3日ぶりに反発した。売買代金は2887億7240万香港ドル(約5兆4982億円)となった。
米中関係の改善期待が高まっていることを受け、投資家心理は上向く流れとなった。また、香港金融当局が先週、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げに追随し基準金利を25ベーシス下げて4.50%へ調整しており、流動性改善期待が下支え要因となった。半面、米金融政策へのまちまちな見方と中国沿岸に接近する大型台風が重荷となるなか、朝方は売りが先行した。また、パウエル米FRB議長が今後の利下げを慎重に判断すると発言したことも懸念材料となった。
セクター別では、テクノロジー・電子商取引関連が堅調。アリババ(9988/HK)が9.7%高、JDドットコム(9618/HK)が3.0%高、シャオミ(1810/HK)が2.9%高と買われた。前日の米ナスダック上昇や大型自社株買い計画の観測が支援材料となった。また、半導体大手SMIC(0981/HK)は5.8%高と急伸し、シンギ・ソーラー(0968/HK)も4.6%高と再生可能エネルギー関連への資金流入が目立った。
一方、ヘルスケア関連が軟調。シノ・バイオファーマシューティカル(1177/HK)が1.8%安、ニューオリエンタルエデュケーション(9901/HK)が1.7%安、ポップマート(9992/HK)が2.0%安と売られた。米国金利見通しに対する不透明感がグロース株全般に重荷となったほか、政策支援の材料不足も嫌気された。
次いで下げが目立ったのは金融セクター。エイチエスビーシー(0005/HK)が1.2%安、中信泰富(0267/HK)が1.1%安、中国招商銀行(3968/HK)が1.1%安と軟調。米利下げ時期の不透明感が利ざや改善期待を後退させたほか、香港での台風接近に伴う業務影響懸念も広がった。
中国本土市場も反発。主要指標の上海総合指数は前日比0.83%高の3853.64ポイントで引けた。半導体の上げが目立った。また、不動産、医薬、インフラ関連、消費関連なども買われた。半面、銀行や運輸の一角は売られた。
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