「TOB狙いの投資」でも成功している億り人・なのなの氏
日経平均株価が史上最高値を更新するなど上げ潮相場が続いているが、今後のさらなる上昇を見越して、どのような銘柄に注目すればよいのか。
高値圏からさらなる上昇が期待できる“材料”はいくつかある。そのひとつが、近年急増している「TOB(株式公開買付)」を狙う手法だ。
グループの親会社と子会社がともに上場する「親子上場」は、海外からの批判や東証の要請などもあって解消する動きが高まっている。TOBが実施される場合、対象企業(子会社)の株主から、市場価格より高値で買い取るケースが多いため、TOBを受けそうな銘柄を先回りして買っておけば、その差額で大きな利益を得られる――というのが「TOB狙い」の投資法である。
近年、TOBの件数は右肩上がりで、今年はすでに100件を超える過去最多のペースだという。
こうした動きを好機ととらえているのが、資産2億円超を築いた兼業投資家・なのなの氏だ。
銘柄選びの目安として「PER(株価収益率)18倍以下」と割安で、「予想配当利回り3%以上」の高配当株を中心に投資してきたなのなの氏は、さらに「TOBも狙える」条件を加えた銘柄選びを得意とする。
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