*14:18JST ユーロ週間見通し:伸び悩みか、フランスの政治不安などを嫌気
■弱含み、フランスの政治不安を嫌気
今週のユーロ・ドルは弱含み。米連邦政府機関の一部閉鎖を意識したユーロ買い・米ドル売りは一巡し、フランスの政治不安を懸念したユーロ売り・米ドル買いが優勢となった。対円でのユーロ買いが拡大したものの、ドイツ国債の利回り低下を意識したユーロ売りが観測されており、週末前は主に1.16ドルを挟んだ水準で推移した。取引レンジ:1.1542ドル-1.1731ドル。
■もみ合いか、フランス政局と米追加利下げ観測で
来週のユーロ・ドルはもみ合いか。フランスの政治不安がすみやかに解消される保証はないため、リスク回避的なユーロ売り・米ドル買いは継続する可能性がある。ただ、欧州中央銀行(ECB)の利下げ休止観測や米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げの思惑を背景とするドル売りは継続し、ユーロのサポート要因となりそうだ。
予想レンジ:1.1500ドル-1.1700ドル
■堅調推移、高市氏の自民総裁就任で円売り強まる
今週のユーロ・円は堅調推移。10月4日に行われた自民党総裁選で日本銀行による追加利上げに批判的な高市氏が選出され、利上げ見送りへの思惑でユーロは対円で上昇基調を強めた。ただ、10日に公明党が連立政権からの離脱を表明したことやトランプ大統領が11月1日付で中国からの輸入品に100%の追加関税を課すと伝えたことから、リスク回避の円買いが強まり、ユーロ・円の上げ幅は縮小した。取引レンジ:173円92銭-177円94銭。
■伸び悩みか、フランスの政治不安などを嫌気
来週のユーロ・円は伸び悩みか。フランスの政局流動化が回避される保証はないこと、トランプ大統領が11月1日付で中国からの輸入品に100%の追加関税を課すと伝えたことから、リスク選好的なユーロ買いは抑制される展開となりそうだ。ただ、日本銀行による10月利上げの可能性は低いため、リスク回避的なユーロ売り・円買いは一部にとどまりそうだ。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・15日:8月鉱工業生産(7月:前月比+0.3%)
予想レンジ:174円00銭-177円00銭
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