*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は伸び悩みか、米金融政策や日本の政治情勢をにらみ
14日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米中貿易摩擦への懸念は和らいだが、ハト派的な金融政策への思惑からドル買いは限定的。一方、日本の政治情勢は先行きを見通せず、リスク回避の円買いがドルの重石となりそうだ。
前日はNY市場の一部休場で薄商いのなか、米中貿易摩擦への懸念がやや後退。トランプ米大統領が中国に対する強硬姿勢を和らげる姿勢を示し、ドルが買い戻された。ユーロ・ドルは1.16ドル付近から1.15ドル台半ばに軟化し、ドル・円は152円付近から152円半ばに浮上した。本日アジア市場で米10年債利回りの小幅上昇でドル買い先行。ただ、日経平均株価の大幅安でリスク回避的な円買いに振れ、ドル・円は失速した。
この後の海外市場は重要イベントが予定されておらず、積極的に動きづらい。引き続き米中貿易をにらみ、ドル売りは後退。ただ。米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げ観測でドルは売られやすく、米長期金利が伸び悩めばドル買いは抑制されるだろう。消費者物価指数(CPI)の発表は見送られるもようで、不透明感からドル買いは限定的。一方、日本の政治情勢は新政権発足に向け不透明感が払拭されず、リスク回避の円買いがドルの上値を抑えるだろう。
【今日の欧米市場の予定】
・18:00 独 10月ZEW景気期待指数(予想:41.1、9月:37.3)
・01:20 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がNABE年次総会で講演予定
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