*07:52JST NYの視点:パウエルFRB議長、労働市場の弱さや今後数カ月でのQT終了示唆
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、全米企業エコノミスト協会(NABE)年次総会での講演で、労働市場に著しい下方リスクがあると指摘した。もし、我々が過剰に速やかに動けば、インフレ目標達成が未達となる可能性があるが、遅すぎても労働市場の痛みとなると警告。さらに求人件数が減少したら、失業率を押し上げるだろうと、懸念を表明した。また、金融市場にいくらか引き締まりの兆候が見られ始めたと指摘。今後数カ月でバランスシート縮小終了の水準に近づく可能性にも言及した。
インフレデータは、消費者物価指数(CPI)の発表が24日に予定されており、10月連邦公開市場委員会(FOMC)での金融政策判断を助ける。しかし、雇用関連ではデータが不足することにも言及した。政府機関閉鎖によりデータは限定的となっている中、地区連銀経済報告(ベージュブック)などの結果を見極めていくと述べた。同時に、9月FOMC後、見通しが大きく修正されていないとも言及しており、10月FOMCの利下げ確率が上昇した。ドルの上昇も限定的となる可能性がある。
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