*11:35JST 株式会社アズ企画設計×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(5)
アズ企画設計<3490>
●DAIBOUCHOU
なるほど。よく分かりました。では次に伺います。御社は「社員1人当たり営業利益3,000万円」という中期目標を掲げています。なぜ従業員数を増やすのではなく、1人当たりの利益を増やす方向を重視されているのでしょうか。
■アズ企画設計 松本様
当社の社員数は現在約65名ですが、優秀な人材を採用するのは容易ではありません。結果的に社員数が徐々に増えてきてはいますが、私は会社を必要以上に膨張させるのではなく、1人ひとりが「アスリート」のように強靭な力を発揮できる筋肉質な組織を目指したいと考えています。
そのため、営業部門も管理部門も含めて「社員1人当たり営業利益3,000万円」を明確な目標に設定し、全員が利益意識を持って取り組むようにしています。この目標は、筋肉質な組織づくりを進める上で分かりやすい指標の一つと位置づけています。
●DAIBOUCHOU
なるほど。単純に計算すると、社員60名に対して1人当たり3,000万円で、合計約18億円の営業利益になりますね。そして、もし社員が増えれば、その人数に応じて3,000万円ずつ上乗せされていくというイメージでしょうか。
■アズ企画設計 松本様
はい。その通りです。無駄な人材を抱えないことを前提に、社員が1人増えれば営業利益も比例して増加する、そういう組織を目指しています。
●DAIBOUCHOU
なるほど。確かに従業員を増やして利益を拡大する方が一見わかりやすいですが、組織の膨張にはリスクも伴うということですね。
■アズ企画設計 松本様
はい。その通りです。会社は人の集まりですので、規模が大きくなるとコンプライアンスの問題など、さまざまなリスクが生じやすくなります。当社も過去に小さな組織ながら人員増加によるリスクを経験してきました。したがって、着実にリスクを抑えながら成長を図るためには、全員が確実に戦力となる会社を目指す必要があると考えています。
●DAIBOUCHOU
なるほど。つまり、目が届く範囲で少数精鋭の体制を維持する方向性ということですね。
■アズ企画設計 松本様
はい。その方針ではありますが、実際には社員は徐々に増えていくと思います。新卒・中途採用の強化に加えて、最近IRでも公表しました通り、グループ化も進めています。その結果、グループ全体の社員数は今後も増加していく見込みです。ただし、膨張ではなく、1人ひとりが確実に戦力となる組織づくりを継続したいと考えています。
●DAIBOUCHOU
承知しました。社員が増えるとすれば、開発や仕入れ、商品化、販売を担当する営業社員が中心に増えていくイメージでしょうか。
■アズ企画設計 松本様
はい。その部分も拡大していきますし、周辺業務でも人員を強化していく予定です。現在は小口化商品の取り組みも進めており、販売手法や取り扱う不動産の種類も少しずつ広げていきます。
●DAIBOUCHOU
確かに、最近は相続対策を背景に小口化商品の需要も高まっています。中古再販と小口化を組み合わせれば、コストパフォーマンスの高い商品が提供できそうですね。
■アズ企画設計 松本様
はい。立地や利回りの良い不動産を組み合わせることで、魅力的な小口化商品を提供できると考えています。
●DAIBOUCHOU
なるほど。つまり、今後はそのような商品を増やしていく方針なのですね。
■アズ企画設計 松本様
はい。当社のお客様は日本全国の富裕層ですので、そうした方々に向けて、都心の大型物件から小口化商品まで、幅広い形態で不動産を提供していきたいと考えています。
●DAIBOUCHOU
確かにその通りですね。小口化商品は、お子様が複数いらっしゃる方にとって、相続財産を平等に分配しやすいという利点があります。また、相続税の課税評価額を抑えられる効果もあり、大変人気を集めていますね。
■アズ企画設計 松本様
はい。主に富裕層の方々の相続対策として活用されています。
●DAIBOUCHOU
なるほど。つまり、既に一定の顧客層が確保されており、比較的販売しやすい環境が整っているということですね。
■アズ企画設計 松本様
はい。その通りです。今後もインフレによって資産価格が上昇すれば、課税対象となる方が全国的に増えていきます。したがって、小口化商品はますます相続対策の有力な手段となると考えています。
●DAIBOUCHOU
確かにそうですね。例えば、東京に一戸建てを所有しているだけでも相続税の対象になる時代ですので、対象顧客層は一段と広がりそうです。
では次に伺います。御社は本社を東京駅近くに移転されたことで、仕入れ情報の量が大きく増えたとお聞きしました。なぜ移転によって情報量が増えたのでしょうか。
■アズ企画設計 松本様
これは非常に重要なポイントです。当社は2年前に神田から丸の内へ本社を移転しましたが、距離的には近いものの、ビジネス環境としては全く違うことを実感しました。
まず、東京駅から徒歩1分という利便性です。周辺にはメガバンクや地方銀行の東京支店、証券会社など金融機関が数多く集積しており、当社にとって極めて重要な情報源となっています。こうした金融機関と日常的にミーティングを行えるようになりました。
また、東京駅を起点に都内各地への移動が非常に便利になった点も大きいです。タクシーや地下鉄、JRを利用すれば物件確認の移動時間も大幅に短縮でき、私自身の体感としては業務効率が2、3倍向上しました。勤務時間は変わらなくても、その中身が格段に濃くなったと感じています。社員にとっても同様の効果があると思います。
さらに、移転後は「出会いの数」が飛躍的に増えました。当社には50人ほどが集えるカフェスペースがあり、毎週木曜日の午後には交流サロンを開催しています。以前は月1回でしたが、現在は毎週実施しています。また、月1回は近隣ホテルを会場に経営者交流会も開催しており、利便性の高い立地を活かして、さまざまなイベントを積極的に展開しています。その結果、自然に出会う人の数が増え、新しいビジネス機会の創出にもつながっています。
株式会社アズ企画設計×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(6)に続く
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