*08:47JST 前場に注目すべき3つのポイント~高市トレードが再燃~
20日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■高市トレードが再燃
■アイコム、2Q下方修正 営業利益 6.5億円←12.1億円
■前場の注目材料:対中100%関税「持続不能」トランプ氏、首脳会談へ融和姿勢
■高市トレードが再燃
20日の日本株市場は、買い先行で始まった後も、底堅さが意識される相場展開になろう。17日の米国市場はNYダウが238ドル高、ナスダックは117ポイント高だった。地銀のフィフスサード・バンコープやトゥルイスト・ファイナンシャルの決算が予想を上回ったことで、信用リスクへの警戒感が和らいだ。また、トランプ米大統領の発言を受けて、米中関係悪化への懸念が後退した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比695円高の48245円、円相場は1ドル=150円70銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、買いが先行して始まりそうだ。米中関係悪化への懸念が後退したほか、地銀の信用リスクが和らいだことで、週末に下げが目立っていた保険や銀行、証券といった金融セクターには買い戻しが入りそうである。日経225先物はナイトセッションで開始直後に47120円まで売られる場面もみられたが、その後の切り返しで48290円とナイトセッションの高値で終えている。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価をけん引する展開が意識されそうだ。
日経平均株価は17日の下げでボリンジャーバンドの+1σ(47487円)水準まで下げてきた。同バンドが支持線として機能することで、+2σ(48927円)が意識されやすいだろう。+2σに接近する局面では9日につけた48597円が射程に入るとみられ、売り方の買い戻しの動きが強まる可能性もあるだろう。あす召集の臨時国会における首相指名選挙を控えていることもあり、結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まることも考えられるが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。
自民党と日本維新の会は今日の午後に行われる政策協議がまとまれば、自民党の高市総裁が首相に選出されることになる。高市トレードが再燃するほか、維新銘柄への物色も強まることが期待されよう。先物主導で先回り的な動きも強まりやすく、指数インパクトの大きいソフトバンクG<9984>やアドバンテスト<6857>、東エレク<8035>などの動向を睨みながらの押し目狙いのスタンスに向かわせよう。
■アイコム、2Q下方修正 営業利益 6.5億円←12.1億円
アイコム<6820>は第2四半期業績予想の修正を発表。売上高は184.0億円から170.1億円、営業利益を12.1億円から6.5億円に下方修正した。米州における余剰在庫の影響に加え、地政学リスクの高まりや米国政府による関税政策の影響等による経済の先行き不透明感から、業務用市場及び民生用市場ともに需要は弱含みで推移。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(46190.61、+238.37)
・ナスダック総合指数は上昇(22679.98、+117.44)
・シカゴ日経225先物は上昇(48245、+695)
・VIX指数は低下(20.78、-4.53)
・米原油先物相場は上昇(57.54、+0.08)
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・対中100%関税「持続不能」トランプ氏、首脳会談へ融和姿勢
・自維連立あす合意、閣外協力、高市首相選出へ
・米、ウクライナにトマホーク供与見送り、現状での停戦要求
・自動車部品、軽減延長、米関税、30年4月末まで
・銀行、暗号資産保有へ、投資目的可能に、金融庁検討
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・06:45 NZ・7-9月期消費者物価指数(4-6月期:前年比+2.7%)
・11:00 中・7-9月期国内総生産(GDP)(予想:前年比+4.7%、前期:+5.2%)
・11:00 中・9月小売売上高(予想:前年比+3.0%、8月:+3.4)
・11:00 中・9月鉱工業生産(予想:前年比+4.9%、8月+5.2%)
・11:00 中・9月調査失業率(予想:5.3%、8月:5.3%)
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