*08:44JST 30日の米国市場ダイジェスト:NYダウは109ドル安、ハイテクが重し
■NY株式:NYダウは109ドル安、ハイテクが重し
米国株式市場は下落。ダウ平均は109.88ドル安の47522.12ドル、ナスダックは377.33ポイント安の23581.14で取引を終了した。
半導体エヌビディア(NVDA)やソーシャルメディア、フェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)の下落が重しとなり、寄り付き後、下落。ダウは対中通商協議の進展が好感され一時上昇したものの政府機関閉鎖の長期化による経済への影響を懸念した売りにおされ失速し上げを消した。ナスダックは金利高も嫌気され、終日軟調推移し、終了。セクター別では医薬品・バイオテク、銀行が上昇した一方、不動産管理・開発が下落した。
製薬会社のイーライリリー(LLY)は肥満治療薬の需要急増で売り上げ見通しを上方修正し、上昇。半導体のエヌビディア(NVDA)はトランプ大統領が中国習国家主席との会談で同社の中国市場へのアクセス全般が議題になったが、人工知能(AI)向けチップ「ブラックウェル」の対中輸出が議題にならなかったことを明らかにし、失望感に売られた。メキシコ料理レストラン運営のチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)は第3四半期決算で、調整後の1株当たり利益が予想に一致したが、客足が冴えず、既存店売り上げ見通しを引下げ、下落。ソーシャルメディア、フェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)はAI投資加速で、300億ドル規模の社債発行計画を明らかにし、下落。ソフトウエア会社のマイクロソフト(MSFT)もAI投資コストの上昇懸念に売られた。
ディスカウント小売のアマゾン(AMZN)は取引終了後に第3四半期決算を発表。1株当たり利益が予想を上回り時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:日銀の早期利上げ観測後退、円続落
30日のニューヨーク外為市場でドル・円は154円45銭まで上昇後、154円03銭まで下落し、154円14銭で引けた。連邦準備制度理事会(FRB)の10月連邦公開市場委員会(FOMC)結果を受け12月利下げ観測が後退しドル買いが強まったほか、日銀の金融政策決定会合の結果を受け、速やかな利上げ観測が後退し、円売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.1600ドルから1.1547ドルまで下落し、1.1566ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)は定例理事会を控えユーロ売りが優勢となったが、市場の予想通り政策金利据え置きを決定、ラガルドECB総裁が成長の下方リスクが後退したと述べると、ユーロ売りが後退。ユーロ・円は178円82銭まで上昇後、178円14銭まで下落した。ポンド・ドルは1.3186ドルから1.3117ドルまで下落した。ドル・スイスは0.8003フランから、0.8037フランまで上昇した。
■NY原油:下げ渋りで60.57ドル、59ドル台後半で押し目買いも
NY原油先物12月限は下げ渋り(NYMEX原油12月限終値:60.57 ↑0.09)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比+0.09ドル(+0.15%)の60.57ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは59.64-60.79ドル。ロシアに対する経済制裁の影響を警戒した買いは一巡し、米国市場の序盤にかけて59.64ドルまで売られた。ただ、59ドル台後半で押し目買いも観測されており、通常取引終了後の時間外取引で60.79ドルまで戻した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC)  53.03ドル   +0.45ドル(+0.85%)
モルガン・スタンレー(MS) 165.26ドル  +1.23ドル(+0.74%)
ゴールドマン・サックス(GS)790.16ドル  +7.10ドル(+0.90%)
インテル(INTC)        40.16ドル   -1.18ドル(-2.85%)
アップル(AAPL)        271.40ドル  +1.70ドル(+0.63%)
アルファベット(GOOG)    281.90ドル  +6.73ドル(+2.44%)
メタ(META)           666.47ドル  -85.20ドル(-11.33%)
キャタピラー(CAT)      583.15ドル  -2.34ドル(-0.39%)
アルコア(AA)         36.76ドル   -2.15ドル(-5.52%)
ウォルマート(WMT)      102.23ドル  -0.23ドル(-0.22%)
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