*11:01JST システム ディ Research Memo(1):高シェア握る業種・業務特化型ソフト・サービスの成長で収益拡大続く
■要約
システム ディ<3804>は業種・業務特化型の業務支援ソフトウェアを開発し、パッケージ販売やクラウドサービスで提供している。学園ソリューション(大学及び私立高校・専門学校)、公教育ソリューション(公立の小・中・高校)、公会計ソリューション(自治体及び関連公共団体)、ウェルネスソリューション(スポーツ施設及びテーマパーク、文化施設)、ソフトエンジニアリング(民間企業、公益法人、学校法人等)と5つの事業を展開し、いずれも業界トップクラスのシェアを握る(子会社で薬局ソリューション事業も展開)。2023年6月にAIベンチャーの中村牧場(株)を子会社化し、生成AIを活用した新機能の開発にも取り組んでいる。
1. 2025年10月期の業績概要
2025年10月期の連結業績は、売上高で前期比8.7%増の5,032百万円、営業利益で同13.2%増の938百万円と2期ぶりに増収増益に転じ、過去最高を更新した。前期から着手していた案件を計画どおり納品したほか、新規ユーザーの獲得によりストック売上が順調に積み上がった。事業別では学園ソリューションが同10.0%増、公教育ソリューションが同9.5%増と教育分野が順調に拡大したほか、そのほかの事業もすべて増収を達成した。ストック売上も同9.3%増の2,776百万円と拡大し、売上構成比で55.2%と過去最高水準となった。
2. 2026年10月期業績見通し
2026年10月期の連結業績は売上高で前期比10.1%増の5,541百万円、営業利益で同9.6%増の1,028百万円と増収増益が続く見通しだ。既存事業の拡大とさらなる成長投資を実施し、持続的な成長を可能とする強靭な経営基盤の構築に取り組む。子会社で展開する薬局ソリューションの特需が一巡し50百万円程度の減収要因となるものの、その他の事業で増収基調が続く見通しである。ウェルネスソリューションでは大型案件の納品が複数件予定されており、同17.0%増と高成長を見込む。また、公会計ソリューションも主力製品である公会計システム「PPP(Principal Publicaccounting Package:トリプル・ピー)」の総務省の公会計制度の変更への対応の需要が発生し、同14.2%増と2ケタ増収を見込んでいる。
3. 中期経営計画
同社は2026年10月期からスタートする3ヶ年の中期経営計画を発表した。「社会価値創造企業への進化」をテーマに、1)持続的成長を可能とするビジネスモデルの強化(新規顧客獲得によるシェア拡大、ストック売上の積み上げ)、2)パッケージソフトの継続的な開発と新規事業の立ち上げ等による新たな収益基盤の確立、3)成長エンジンへの投資と株主還元の拡充、の3点を基本方針に掲げている。このほか人的資本への継続投資やAI活用による業務効率化も推進し、2028年10月期の業績目標として売上高65億円、営業利益13億円、ROE14.0%を掲げた。M&Aについても既存事業とシナジーが見込める案件であれば検討する方針だが、業績計画には織り込んでいない。各事業とも市場環境は良好で、シェア拡大のチャンスも十分にあることから、年率10%前後の収益拡大ペースは実現可能な水準と弊社では見ている。なお、株主還元方針については連結配当性向で30%、総還元性向で40%を目指している。このため、自己株式取得も機動的に行うことを検討している。
■Key Points
・2025年10月期は売上高、営業利益、経常利益で過去最高を更新
・2026年10月期業績も主力事業の拡大により増収増益が続く見通し
・2028年10月期に売上高65億円、営業利益13億円を目指す中期経営計画を発表
・配当性向30%、総還元性向で40%を目指し、自己株式取得も検討
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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