*11:01JST ロココ Research Memo(1):AI関連企業を子会社化、シナジー創出で高成長目指す
■要約
ロココ<5868>は、ITサービスマネジメント事業やServiceNow※事業のほか、アプリケーションの受託開発や自社開発品である顔認証システム、チケッティングシステム等の事業を展開するIT企業で、オフショア開発拠点として中国とフィリピン、研究開発拠点としてポーランドに子会社を持つ。
※ 米国ServiceNow
1. 2025年12月期の業績概要
2025年12月期の連結業績は、売上高で前期比17.8%増の9,189百万円、経常利益で同14.4%増の505百万円となり、会社計画(売上高8,610百万円、経常利益492百万円)を上回る好決算となった。利益面では、人件費増やポーランドの拠点開設費用などがあったものの増収効果で吸収し、3期ぶりの増益となった。計画比で見ると売上高に対して利益の上振れが小幅にとどまったが、主には業績計画達成により賞与を約50百万円積み増したこと、期末にAIベンチャーの(株)Automagicaを子会社化した際に発生したM&A費用31百万円を計上したことが要因で、これら要因を除けば30%を超える増益となったと見られる。
2. 2026年12月期の業績見通し
2026年12月期の連結業績は売上高で前期比12.1%増の10,304百万円、経常利益で同19.5%増の603百万円を見込む。ServiceNow事業を中心に各事業で継続的な成長を見込んでいる。利益ベースではのれん償却の計上もあって影響は軽微なものの、生成AI技術を同社のITサービスマネジメント事業やカスタマーコミュニケーション事業などに取り入れることでサービス品質並びに生産性の向上を図り、収益成長につなげていく戦略だ。
3. 成長戦略と株主還元方針
成長戦略としては、人材投資を継続しながら新規顧客獲得及び既存顧客へのクロスセル・アップセルを通して事業を拡大していく。また、顔認証技術の向上と生成AIの活用により、社会や企業のDX化推進を支援し、収益力の向上を目指す。M&Aについても引き続きAI分野を中心に検討する方針だ。配当方針は業績、財務状態及び将来の事業展開に必要となる資金需要等を総合的に勘案し決定することを基本方針としている。2025年12月期の1株当たり配当金は前期比5.0円増配の35.0円(配当性向41.0%)を実施し、2026年12月期も同5.0円増配の40.0円(同36.4%)と連続増配を予定している。
■Key Points
・2025年12月期は2ケタ増収増益、過去最高売上を連続更新
・2026年12月期も主力事業がけん引し、2ケタ増収増益が続く見通し
・AI関連企業の子会社化により、さらなる売上拡大、収益力の強化を目指す
・2026年12月期の1株当たり配当金は40.0円で3期連続増配を予定
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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