藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」

【好成績GPIFを真似する】1本で分散投資できる「バランス型投信」の活用術 比率変動型は信託報酬が高めな点に注意

GPIFと同様の「分散投資」を個人投資家が行うにはどのような方法があるか(写真:イメージマート)

GPIFと同様の「分散投資」を個人投資家が行うにはどのような方法があるか(写真:イメージマート)

 2022年度の運用成績が2.9兆円だったGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)。GPIFの運用手法は、4資産(国内株式、海外株式、国内債券、海外債券)に分散投資をするものだ。個人で分散投資をするにはバランス型投信の活用が便利だ。『世界一楽しい!会社四季報の読み方』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第56回は、「バランス型投信」について。

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 前回、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用成績について紹介しました。GPIFは、値動きのちがう4資産(国内株式、海外株式、国内債券、海外債券)に分散投資を行い、運用開始以来、順調に資産額を増やしています。わたしたち個人でも、ぜひ真似したい投資方法ですが、個人で異なる資産を組みあわせて運用するのは大変です。そこで、1本で複数の資産に分散してくれる便利なバランス型投信を紹介します。

1本で分散投資ができる、バランス型投信

 バランス型投信は、株式、債券、REIT(不動産投資信託)など、複数の資産を組み合わせて運用する投資信託のことです。昨年はとくに株式が低迷していたため、株式以外にも分散したいと考える投資家が増えました。そんな流れを受けてバランス型投信の純資産残高は、2023年6月末で約13兆9000億円と新型コロナウイルス禍前の2019年6月末と比べ52%増と人気が高まっています。

比率固定型と比率変動型

 バランス型投信には、おもにふたつの運用方針があります。

 一つは投信の設定時に決めた資産配分の比率を基準に運用する「比率固定型」。GPIFはまさにこのタイプで、4資産に25%ずつの比率で配分し、相場変動で上がった資産は売り、下がった資産を買うリバランスを定期的に行うことで当初の比率をキープします。

 もう一つは景気や市場動向などに応じて機動的に組み入れ資産の比率を変える「比率変動型」。たとえば、今後株式が下落しそうと見れば株式の比率を下げ、債券や現金などの安全資産の比率を上げ、リスクをコントロールします。機動的に資産を入れ替えるため、保有中にかかる信託報酬が高めである点は、頭に入れておきましょう。

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