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【増える熟年離婚のリアル】コロナ禍に後押しされた女性たち 「この人にだけは介護されたくない」と別れる人も

婚姻期間が20年を超える夫婦の離婚割合は、ここ半世紀で大きく増加した

婚姻期間が20年を超える夫婦の離婚割合は、ここ半世紀で大きく増加した

コロナ禍が熟年女性の「夫と別れたい」を後押しした

 夫婦問題研究家の岡野あつこさんは、ここ数年女性からの熟年離婚に関する相談が増えたと明かす。

「相談に来る人は、子供がまだ幼く、いますぐではないけれど、将来的に離婚を見据えて動いておきたい人と、すでに子供が成長するなど環境が整い、いますぐにでも別れようと考えている人の、大きく2パターンに分けられる印象です。

 両者ともにきっかけとして多いのがコロナ禍での自粛生活。半ば強制的に一緒にいる時間が増えた結果、夫の言動が目につくようになったり、何より今後、世の中がどうなるかわからない状態を経験したことで、それならば自分の思うように生きたいと考える女性が増えた。そうなると結果的に夫の存在が疎ましくなってしまうのだと思います」(岡野さん・以下同)

 芸能界でもコロナ禍以降、熟年離婚のニュースが目立つ。2020年冬、水前寺清子が数年の別居を経て仕事上でもパートナーであった夫と離婚していたことが明らかになり、翌年には1998年にバツイチ同士で再婚した女優の鈴木保奈美(57才)と石橋貴明(62才)も、「子育てが一段落した」として離婚。

 今年5月には、おしどり夫婦として知られたタレントの香坂みゆき(60才)と清水圭(62才)が離婚していたことがわかった。また、6月には女優の田中美佐子(63才)と、夫でお笑いコンビ「Take2」の深沢邦之(57才)がお互いのインスタグラムで、28年間の夫婦生活に終止符を打ったことを報告している。

「彼女たちは芸能界で現役としてバリバリに活躍しています。特にいまの60~70代は若々しくてエネルギッシュ。仕事をこなしながらの子育てがやっと落ち着き、再び自分の人生を取り戻してもうひと花咲かせたいという思いで、熟年離婚を決断したのだと思います」

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