吉田みく「誰にだって言い分があります」

「もうフルタイム勤務は無理かも…」共働き家庭を待ち受ける“小1の壁” 30代女性が学童利用で実感した負担の大きさ

保護者がそれまでの働き方を変えるケースも(イメージ)

保護者がそれまでの働き方を変えるケースも(イメージ)

 子供の小学校入学を機に仕事と育児の両立が難しくなる「小1の壁」に直面する家庭は多い。共働きなどで保護者が日中に不在の場合、小学校入学後は放課後児童クラブ(学童保育)を利用できるが、保育時間の制限や長期休み中の対応など、様々な面で保育園などの幼児保育とは異なる条件がある。出勤時間が学校の始業前の場合、預け先がなかったり、残業で迎え時間に間に合わなかったりして、子供の小学校入学後にフルタイム勤務を諦める人もいるという。具体的にはどんな困難があるのか。実際に「小1の壁」に突き当たったという30代女性に、フリーライターの吉田みく氏が聞いた。

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 新年度が始まり、小学校入学を迎えた家庭で話題に上がるのは学童保育ではないだろうか。共働き世帯が増えてきている中で学童保育は強い味方となっている。しかしその一方で退所者も少なからずいるという。

 学童保育の運営などを手掛ける特定非営利活動法人「放課後NPOアフタースクール」が小学校低学年の子供を持つ家庭(男女360人)を対象に調査したところ、学童利用中が40%、未利用が44.4%だった。入所後に「やめた」との答えは15.6%あり、そのうち約半数が1年生のうちに退所していた(2024年2月調査)。

 1年生での退所理由としては「子供が行きたがらなくなった」が最多だが(35.7%)、「働き方を変えたから」との回答も28.6%に上った。この調査結果からも、学童保育の入所当初と入所後で、働き方を変えたほうがよいと感じる保護者が一定数いることが窺える。

 千葉県在住の会社員・クミさん(仮名、35歳)も、子供の小学校入学を機に働き方の変更を検討している一人だ。

「入学前の学童の説明会で『お子さんが環境に慣れるまでは早めにお迎えに来てほしい』『長期休みの学童保育はお弁当を持たせて』『勤務時間と出勤日は毎月提出し、正確に教えてほしい』などと言われ、その時点でパンク寸前です……」(クミさん、以下同)

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