『【その日】から読む本』に書かれていること
知る人ぞ知る話だが、宝くじの高額当せん者には『【その日】から読む本』という冊子が渡される。その冊子は1000万円以上の高額当せん者だけに渡されるもので、当せん者特有の精神状況や悩みの解説から、当せんを伝える相手、お金の使い途、分与先の検討方法などが丁寧に記されている。本誌・週刊ポストはその冊子を独占入手。全3部の概要は以下の通りだ。
●第一部「今すぐやっておきたいこと、やってはいけないこと」
・安全のため、当せん金は銀行等の口座へ
・絶対に必要でない限り、現金は持ち帰らない
・当せん証明書の発行を依頼しておく
・今後の大まかなスケジュールを立てる
・後悔するような軽はずみな言動に注意する
・当せん直後は、興奮状態にあるという自覚を
・自分の性格やクセを見つめ直す
●第二部「落ち着いてから考えること」
・神経質になりすぎていないかチェックを
・知らせる必要のある人を全てリストアップ
・当せん金は「使うお金」と「残すお金」に分ける
・ローンや借金の返済を優先する
・決めた使いみちを、後で見直す機会をもうける
・当せんしても自分は自分だと心得る
・誰にお金を分与するか。そのリストを作る
・贈与税について知っておく
●第三部「当面の使いみちが決まったら考えること」
・何のためにお金を残すかを考える
・住宅・教育・老後で必要なお金を考える
・残したお金の合理的な運用法を考える
・運用におけるリスクとリターンを自分のはかりにかける
・もしもの時のために遺言状を作る
・運用法を決定する前に、専門家のアドバイスを
・最終決定は自分の責任で下す
・運用法は定期的に見直す
高額当せんによって人生が暗転することのないよう、正しい知識をもって“その日”に備えておきたい。
※週刊ポスト2023年12月15日号