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【利下げ観測が一転】今のアメリカ経済の強さの秘密 AIが生産性向上を促しソフトランディングへ、投資家心理は「極度の強欲」

今後の相場展望

 アメリカの利下げ観測は弱いながらも、経済はまったく及び腰になっておらず、AIシフトによる生産性拡大が徐々に進んできている。市場参加者はリスクテイクの姿勢を強めており、CNNが発表している投資家心理に関する指標「Fear and Greed Index」は連日のように「Extreme Greed(極度の強欲)」が表示されている状況だ。

 アメリカの利下げ観測が見られない状況は、ドル高円安の継続を意味することとなるだろう。これは日本の株式市場にとって追い風である。また、日本株においてもアメリカのAIブームが波及しており、半導体を中心とするハイテク企業を中心に買いが殺到している。その恩恵は今後もまだまだ存分に享受できると考えられる。

 また、今の投資熱は株式相場だけではない。例えば、ビットコインは、過去最高値である1ビットコイン1000万円を突破、また、金(ゴールド)も最高値を更新している状況である。

 まさに今、あらゆるところに投資熱が波及している状況であり、“大相場”がやってきているように見える。その分、ボラティリティは大きく、下落するときにも大きな下落幅を覚悟しなければならない。投資戦略としては下落を想定し、下落しても気にならないポジションでコツコツと時間分散を心がけることで、逆に下落局面をチャンスに変えることができるだろう。

【プロフィール】
古賀真人(こが・まさと)/個人投資家、経済アナリスト、会社経営者、投資系YouTuber。1978年、埼玉大学経済学部卒業後、国内大手金融機関、外資系金融機関勤務を経て独立し、株式会社ライフサポートを設立。25年以上の株式投資経験を活かし、チャート分析からはわからない経済分析、個別企業分析をYouTube「カブアカちゃんねる」で展開。全決算を最速分析しているnote「カブアカマガジン」(https://note.com/masatokoga)を日々更新中。

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