麺は細めの縮れ麺。コシがあるタイプではなく、どちらかというと柔らかめで、ツルっと一気に啜り込んで食べたくなるタイプだ。
スープはとにかくあっさり。昔ながらの東京風ラーメンのようなイメージで、ほんのりと甘みも感じられる。あまりにも優しい味なので、麺をすべて食べきった後、思わずスープを全部飲み干してしまうほどだった。小ラーメンということで、スープの量もそこまで多くはなく、意外と余裕で飲み干せた。
ちなみに、『海老大江戸天丼』のほうは単品販売されていないが、『小ラーメン』は300円で単品での注文も可能だ。今回発売されたてんやの『小ラーメン』について、外食チェーンに詳しいフリーライターの小浦大生氏はこう説明する。
「てんやでラーメンが販売されるのは、2008年以来11年ぶりとなります。てんやの麺類というと、プラス250円で『小うどん』『小そば』がセットとなりますが、『小ラーメン』は300円なので50円ほど高い価格設定となります。また、うどんもそばも、ラーメンも、同じ茹で麺機で茹でています。ボリュームの比較は難しいところですが、うどんやそばに比べて、ラーメンのほうがあっさりした印象なのは間違いないでしょう。こってりとした天丼に合わせるという意味では、あっさりとしたラーメンはちょうどよいと感じる人もいるかと思います」
あっさりな味であるからこそ、天丼と一緒に食べやすいてんやのラーメン。ガッツリ食べたいけど、重くなりすぎるのは困る……なんていう時には、ありがたいメニューとなりそうだ。