投資

世界の富裕層が実践している「グローバル投資」は日本の個人投資家こそ取り組む価値がある

日本の世帯を資産別に階層で表した図

日本の世帯を資産別に階層で表した図

 彼ら彼女らの間でも、グローバル投資は常識となっています。

富裕層は何に投資しているか

 このように書くと、「グローバル投資は富裕層限定で、自分には関係ない」と思うかもしれません。しかし、グローバル投資は、富裕層だけの特権ではないのです。会社員や公務員、個人事業主など、本業を持つ兼業の個人投資家も十分に実践できる投資です。

 むしろ、「インフレ」と「円安」のダブルパンチから家計を守り、資産を増やしていくため、国際分散投資によるグローバル投資は、多くの日本人に必要な投資法だと思っています。

 日本では近年、SBI証券や楽天証券などのネット証券で、米国株を運用する個人投資家が急増しています。じつは、米国以外の国に本拠を置くグローバル株の多くは、ADR(米国預託証券)市場に上場しており、米国株と同じ感覚で、ネット証券で気軽に取引できるのです。ネット証券だけではなく、店頭で株式売買を行っている証券会社でも、グローバル株取引はできます。ちなみにADRというのは、米国以外の国で設立された企業が発行した株式を裏づけとして、米国で発行される有価証券のことです。ADRは株式そのものではありませんが、投資家は株式を保有するのと同じ権利が得られます。

 さらに、100株単位の売買が中心の日本株と違い、グローバル株は基本的に1株から買えます。その点は、米国株と同じです。

 たとえば、私が注目しているオランダを拠点とするエアバス(EADSY)は1株22ドルほど、ドイツのミュンヘン再保険(MURGY)は1株24ドルほど(ともに本書執筆時点)。1株4000円未満ですから、人によっては1回の飲み代程度の金額から気軽に投資ができるのです。

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