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口癖のように「もったいない」“本物のお金持ち”が贅沢するより優先すること

「本物のお金持ち」が守る「10の金言」

「本物のお金持ち」が守る「10の金言」

承認欲求だけでお金を稼ぎ続けるのは難しい

 有名プロスポーツ選手から経営者まで、年収1億円を超えるクライアントを多数抱える富裕層専門ファイナンシャルプランナーの江上治さんは、こう話す。

「自分の資産の多さを見せびらかすのは、豊かさというより、ただの承認欲求の表れです。若いうちはそれを原動力に努力できるかもしれませんが、承認欲求だけで永続的にお金を稼ぎ続けるのは難しい。本物の資産家は自分の欲望にお金を使うのではなく、会社の価値を上げるための設備や従業員の賃金などに投資するものです」

 ファッション業界や動画配信の世界などでは、自分の価値を高めるための“道具”として、ブランド品に投資するパターンもある。

「美容室のオーナーなどがブランド品をセンスよく持つことで従業員に夢を与えてやる気を引き出したり、自分自身が広告塔になったりするのは、戦略の一環です。ただし、人前に出るときは高級品で身を固めている彼らも、そうでないときは庶民と同じ量販店の洋服やファストファッションを着ています。場面に応じて自分を使い分けているのです」(江上さん)

 京セラ創業者で日本航空の再建にも尽力し「経営の神様」と呼ばれた故・稲盛和夫さんは、大切な接待を牛丼の吉野家でしていたことで知られる。お金があるからこそ、日頃は質素倹約に努め、ここぞというときは大金を懸けて勝負に出る、メリハリのある金銭感覚を持っているのだ。

 澤上さんも、会社の価値を上げるために先行投資を惜しまず、立ち上げからしばらくは、10億円以上の借金を抱えたこともあったという。

「他社の資本を入れてしまえば、自分の理想とする経営ができなくなってしまう。すべては事業のため。もちろん、苦労はしましたが“苦しい”と思うひまもなかったように思います」(澤上さん)

 苦しい現状を嘆くよりも、ずっと先の未来を見据える広い視野を持って“投資”するのが、本物のお金持ちになる秘訣なのかもしれない。

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