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【近隣住民は要塞と呼ぶ】ビッグモーター社長の20億円豪邸はソニー創業者・盛田昭夫邸の跡地だった

渦中のビッグモーター社長の豪邸にまつわる意外な逸話(兼重宏行社長=左、同社サイトより。時事通信フォト)

渦中のビッグモーター社長の豪邸にまつわる意外な逸話(兼重宏行社長=左、同社サイトより。時事通信フォト)

 中古車販売大手「ビッグモーター」をめぐる自動車保険の保険金不正請求問題で、国土交通省は7月26日にもヒアリングを行なう方針だという。ビッグモーターはホームページで特別調査委員会による調査結果の全文を公表(7月18日)し、兼重宏行社長(71)は1年間の報酬を返上するとしたが、同社は記者会見を開いていないため経営陣の説明責任を問う声も強まっている。そんななか、渦中の兼重社長の「豪邸」にまつわる逸話も浮上してきた。

 1976年に兼重社長が出身地である山口県岩国市で「兼重オートセンター」として創業し、1980年に「株式会社ビッグモーター」として全国に拡大した同社は、「売上高7000億円」「従業員数6000名」「全国300店舗以上を展開」、そして「買取台数6年連続日本一」を謳っている。

 一連の問題が報じられるなかで注目を集めたのが、東京都目黒区の高級住宅街にある兼重社長の自宅だ。登記簿謄本によると、敷地面積は1000平米を軽く超えており、2020年に新築された地上2階の建物は1階部分の床面積が468平米。さらに地下1階は577平米という巨大な豪邸で、敷地内に茶室もある。実際に足を運ぶと、建物周辺を堅牢な塀が囲むようにそびえ立っており、中の邸宅はほとんど見えないようになっている。

 この地には際立つ豪華さだけでなく、とあるカリスマ経営者との“奇縁”があった。ソニー(現ソニーグループ)創業者の一人である盛田昭夫氏だ。ビッグモーター創業者の兼重社長が住む邸宅は、ソニー創業者の盛田氏がかつて暮らした邸宅の跡地だったのだ。近隣住民はこう語る。

「3年ほど前に兼重さんが引っ越してきましたけど、うちには挨拶に来なかったので付き合いはありません。このあたりは古い人は付き合いがありますが、住んでまだそれほどでもない人は付き合いがありませんからね。普段は車の出入りで見かける程度ですが、兼重さん夫妻と息子さん家族が住んでいるようです。白いベンツ2台を兼重さんや奥さんが乗っているのを見かけます。あの家が完成するまでは2~3年はかかっていたと思いますよ。すごい家だから私らは『要塞』って呼んでいます。

 その前に盛田さんが住んでいた家とは大違いです。盛田さんのはお屋敷という感じで門はありましたが、中の邸宅も見えましたからね。盛田(昭夫)さんが亡くなった後も奥さんが住まれていましたが、その奥さんも亡くなられて……。これだけの土地を買えたのだから、兼重さんもすごいですよね」

 別の近隣住民は「3年前に引っ越してこられた時に、兼重さんが挨拶しに来てくれましたよ。顔を見たら挨拶する程度ですが、温和そうでいい感じの方でしたよ」と語る。都内屈指の高級住宅地として知られる現地の坪単価は500万円ほどとなっており、単純計算で土地だけでも20億円ほどの価値になるとみられる。

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