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【ANA、東急、京都ホテル】「人流回復・インバウンド復活」の追い風で好決算 過去最高益更新を見込む3社の投資妙味

インバウンド回復の影響を大きく受ける企業の今後の業績見通しは(写真:時事通信フォト)

インバウンド回復の影響を大きく受ける企業の今後の業績見通しは(写真:時事通信フォト)

 日経平均株価は3万8000円台も突破し、バブル時の史上最高値更新にも届きそうな勢いを見せている。1月後半から2月にかけて企業の決算発表が続く中、個人投資家、経済アナリストの古賀真人氏が注目するのは、インバウンド回復の影響で好決算を出している企業だ。主要な企業を紹介しながら、その注目ポイントを解説していく。

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 日本株が上昇を続けているが、一部の半導体関連の大型銘柄が牽引している側面もあり、満遍なく全てのセクターが上昇しているわけではない。そうした中で注目したいのが、インバウンド関連の企業だ。

 コロナ後に社会活動が本格稼働していく中で、鉄道、飛行機、ホテルなどの事業は大きな追い風を受けている。訪日外国人数は、ようやくコロナ前水準に戻ってきた水準で、まだまだ伸びしろがあるだろう。

 今回は、直近の決算で顕著な業績成長が見られ、今後の成長にも期待が持てるインバウンド関連銘柄を3つ紹介していきたい。

【1】ANAホールディングス(9202)

 国内線、国際線で首位の航空会社である同社はアジア近距離路線に強みを持ち、傘下にAir Japan、ピーチ、ウイングスがある。

 同社は1月31日に2024年3月期第3四半期決算を発表。前年同期比で売上+22.6%、営業益2.1倍、経常益2.2倍、最終益2.4倍、EPS(1株利益)2.4倍という大幅な成長となった。また、売上、利益において上方修正も発表しており、従来予想に対し、営業利益は+35.7%、経常利益は+65.2%、純利益は+62.5%もの上方修正を行っている。これによって同社の通期の見通しは、営業利益、経常利益において過去最高益となる見込みで、コロナ禍からの大幅V字回復を遂げたと言えるだろう。

 一方の航空大手であるJALは、ANA同様に対前年同期比にて大幅成長は遂げているものの、通期の利益見通しは未開示としており、この点もANAの方が好感材料となる。

 ANAは大幅な上方修正の理由として、「旺盛な訪日需要とレジャー需要に支えられ、国際線旅客・ 国内線旅客ともに好調に推移しており、第4四半期も堅調な旅客需要が続くと見込まれる」とのコメントを出しており、まだまだ業績の勢いが衰えることはなさそうだ。

 さらに同社に限らず航空業界全体に好感される材料として、原油価格の下落がある。燃料費は航空業界にとって最大の経費と言ってもよい大きな支出である。原油価格と航空株はシーソーのような関係で、原油価格が上昇すれば航空株は下落し、原油価格が下落すれば航空株が上昇する傾向にある。

 インバウンドの勢いが回復し、原油価格の落ち着きが今後も継続するようなら、同社の業績にとっても追い風となるだろう。

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