森口亮「まるわかり市況分析」

4万円超えの日経平均株価、テクニカル分析から導き出される「次なる目標株価」

日経平均株価は今年に入って急速なペースで上昇を続けている(写真は3月4日。時事通信フォト)

日経平均株価は今年に入って急速なペースで上昇を続けている(写真は3月4日。時事通信フォト)

 日経平均株価が史上最高値を更新し、4万円台にも到達した。今年に入り日経平均は7000円近く上昇しており、過熱感を指摘する声も出ているが、はたしてここからどう動くのか。個人投資家・投資系YouTuberの森口亮さんによる、シリーズ「まるわかり市況分析」。森口さんがテクニカル分析から算出した日経平均の次なる目標株価や今後の動向について分析する。

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 日経平均株価が2月22日には終値で3万9098円を記録し、史上最高値を更新したばかりですが、3月4日にはさらなる高みである4万円を超えました。この力強い上昇トレンドに、驚きを隠せない方も少なくないでしょう。今回はこの時点での日経平均株価をもとに、テクニカル分析による目標株価の計算方法を解説したいと思います。

テクニカル分析における目標株価計算

 テクニカル分析における目標株価の計算方法として、「N字計算法」と呼ばれる手法があります。この方法は、ある期間の上昇幅をもとに、その後の安値から同等の上昇幅が予測されるという考え方です。

 実際に、私はこのN字計算法を用いて、日経平均株価のテクニカル分析における目標価格を出していました。

 具体的には、長期トレンドを示す指標である52週移動平均線が下向きから上向きへと転換したのは2023年1月のことでした。その時点での安値(2万5661円)から始まった上昇は、6月のピーク時には8111円幅の上昇を記録しました。しかしその後、10月までの期間に株価は高値を更新することなく調整期間に入り、期間内の安値は3万487円となっています。

 2024年に入り、新たな高値更新とともに上昇が始まった際、N字計算法による目標株価が再び重要な指標となりました。

 この計算に基づくと、目標株価は次のように算出されます。2023年10月の安値(3万487円)に8111円を加えた合計が3万8598円です。

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