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セブン&アイ・ホールディングス(3382):不採算事業の構造改革で利益成長の見通しは明るい

セブン&アイ・ホールディングス(3382)市場平均予想(単位:百万円)

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企業概要

 同社グループは、コンビニを中心に、総合スーパー、百貨店、金融事業、専門店、フードサービスなど様々な事業を展開する流通コングロマリット。グループ企業147社に及ぶ国内流通最大手企業です。海外も含めた同社グループの全体売上は、10兆7030億円に達します。

注目ポイント

 2017年2月期第1-3四半期の業績は業績が振るわないイトーヨーカ堂やそごう・西武百貨店事業における減損損失の計上によって大幅減益、第二四半期決算発表時には業績の下方修正が発表されましたが、これらスーパーストア事業・百貨店事業、そして通販事業ではリストラを含めた構造改革が進められており、来期にはこの効果が発現してくると見ています。18/2期には増益となる見通しです。

 同社の利益成長を牽引しているのはコンビニエンスストア事業。グループ全体利益の8割を稼ぎ出します。セブンイレブンの既存店売上は16/12月時点で53ヶ月連続で伸びており、好調な足取りが続いています。こうした好調な業績の背景には徹底した商品管理があります。単品管理による売れ筋商品の仮説・検証を繰り返して実現しているのは、「欠品のない店づくり」による客数増と突出した日販売上高、価格競争力だけではなく品質でも勝負できるPB商品の開発です。

 PB商品では業界にイノベーションを起こしたとも言えるドリップコーヒーやコンビニドーナツなどのヒットもあって売上の2割を構成するまでになっています。粗利益の良いカテゴリーなので今後もPBの拡大によって利益率は上がっていくと思います。スーパーストア事業などの事業改革が完了すれば、コンビニ事業を軸とした安定的な成長が期待できると思います。また売上成長に伴う利益拡大によって目途とする40%の配当性向実現によって増配が見込まれます。

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