日経平均株価やTOPIXとの違い
日経平均株価は、東京証券取引所プライム市場に上場する代表的な225銘柄で構成される株価平均型の指数です。各銘柄の株価を一定の除数で割って算出されるため、ファーストリテイリングや、東京エレクトロンなど、株価水準の高い「値がさ株」の影響を受けやすい特徴があります。?
TOPIXは、主に東証プライム市場上場の全銘柄を対象とした時価総額加重型の指数です。 各銘柄の時価総額(株価×発行済株式数)に基づいて算出されるため、トヨタ自動車や、三菱UFJフィナンシャル・グループなど、時価総額の大きい銘柄の影響を受けやすい特徴があります。
今回登場した読売333は、333銘柄すべてに「均等な比率(約0.3%)」で投資する設計なので、日経平均株価のようにファーストリテイリング1社の株価で指数全体が大きく動くというような偏りがありません。
ちなみに過去60日間の平均売買代金が高い上位500銘柄の中から、過去20日間の浮動株調整後の時価総額が上位の333銘柄が選出され、銘柄の入れ替えは年1回、毎年11月の最終金曜日に実施されます。
このような特徴から、読売333は、「市場全体のバランスの取れた動き」を見たい、または「大型株偏重の指数に飽きた」という投資家にとって、魅力的な投資対象ではないでしょうか。
読売333に連動する投資商品
読売333の登場に伴い、さっそく同指数に連動する投資信託「eMAXIS Slim 国内株式(読売333)」とETF「MAXIS読売333日本株上場投信(348A)」が設定されています。?
読売333に連動する投資信託とETF
2つの投資信託とETFそれぞれに向いている人
【eMAXIS Slim 国内株式(読売333)に向いている人】
・積立投資をしたい人(毎月定額で自動購入したい)
・購入・売却のタイミングにあまりこだわらない人
・購入単価が安いほうが嬉しい人(少額投資OK)
・長期の資産形成を考えている人
【MAXIS読売333日本株上場投信(348A)に向いている人】
・株式のようにリアルタイムで売買したい人
・売買タイミングを自分でコントロールしたい人
・ETFとして低コストを重視したい人
・短期利益を狙いたい人
そのほか、通常は、たんたんと投資信託の積立を行い、暴落時には、ETFでスポット買いをするというハイブリッド投資も選択肢に入るでしょう。