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投資
いちからわかる!株投資

【図解で丸わかり】「自社株買い」「株式分割」でなぜ株価が上がるのか? 知っておきたい「株価を押し上げる企業イベント」の数々

「増配」は好業績と安定経営を示すサイン

「増配」は好業績と安定経営を示すサイン

30年以上連続で増配を続ける企業も

 企業は出資者である株主に対して、配当で利益を還元します。配当は必ずしも従来の実績と同じ金額ではなく、好業績なら増額して分配することもあります。これを「増配」と呼びます。

 増配は株主還元策の積極性を示すイベントとして、市場では買い材料と評価されます。また、増配を行うだけの好業績と、内部留保などの財務健全性があると判断され、それらも材料視されます。

 また、増配は「好業績の時だけいつもより多めに配当を出す」という性質のイベントではありません。基本的に配当は上がったり下がったりするものでなく、前期の実績に応じて分配される傾向があるからです。「特別利益が出たので今期だけ一時的に配当をプラスします」というイベントは特別配当として扱われ、通常の増額とは分けて告知されます。

 配当は株主にとってうれしいニュースですが、前期より少なかったり(減配)ゼロになったりする(無配)と、大きなイメージダウンになり、株価下落を招きやすいです。そのため、企業にとっては特別配当の扱いにした方が、通常の業績に戻った時は特別配当をなくすだけで済みますので、イメージダウンを防ぐことができるのです。

 このような前提があったうえで、それでも増配を長年続けている企業もあります。花王は30年以上も増配を続けており、投資家から人気を集めています。

優待の新設は投資家の注目の的

 企業から自社商品や商品券をプレゼントする株主優待は、新設や内容の変更があった時は買い材料として評価されやすいです。

 現在は上場企業の約4割が株主優待を実施しており、それだけでは評価につながりません。株価上昇の要因となるのは、新設や拡充の内容変更があった時だけと捉えておきましょう。ただ、近年は内容の改悪や廃止を発表する企業も多いため、マイナス面の材料としても株主優待の動きに注目しておくといいでしょう。

※ムック『いちからわかる!株投資 2025年度最新版 最新株ランキング&買い方ガイド』(インプレス)を元に一部抜粋して再構成

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