会社員と経営者の最大の違い
私は30歳で商社を退社し起業することになるのですが、会社員と経営者の最大の違いはフローとストックです。フローとは単発で収益を得ることで、ストックとは一度作った仕組みから収益をもらい続けられることです。事業も、株式投資(インカム投資)もストック型で一度仕組みを作れば私にお金を運び続けてくれます。
新たなビジネスの仕組みを作るごとに、新たに株を購入するごとに毎年入ってくるお金が雪だるまのように増えるのです。階段を上るように、雪だるまが転がるように収入が増えていく世界です。目指すべき世界はここですよ。今貴方はフローのために努力をしているのか、ストックのために努力をしているのかを自問自答してみてください。こちら側の人間は努力のベクトルのほとんどをストックに向けているのです。
会社員では成功すると忙しくなっていくことが多いようですが、投資家や経営者は成功すると自由な時間が増えてきます。過去に作り上げた仕組みがお金を運んでくれるからです。私はストックの世界が大好きです。自由なお金持ちになりたければストックの世界で生きるべきです。
配当等のインカム狙いの投資はストックです。一度株式を購入すると、毎年配当を届けてくれます。私がメインとする増配狙い投資では何もしなくて配当額が増えていきます。入金と配当再投資を合わせると、受取配当は指数関数的に増えていきます。この好循環の世界で生きることがお金持ちへの最も確実な道です。
お金で成功するために大切な言葉
お金持ちになるためには必要な言葉があります。
私が考える、お金で成功するために大切な言葉は以下です。
【1】人生を変える一歩(勇気)
【2】好循環
【3】ストック
【4】失敗への恐怖心の克服
【5】営業力&ストーリー&プレゼン力
【6】ローリスク・ミドルリターン&数を打つ
上からが大切な順番ですね。
ストックは私が3番目に大切だと思っている重要なキーワードです。富を築きたいのならストックの世界で生きるべきです。ビジネスでも株式でも良いので、前半に自分にお金を運んでくれる仕組みを作り続けるのです。後半の人生では、新たな仕組みを作らなくてもお金は自動的に増える状態になっているはずです。
そしてここまでのコラムで何度もお話ししてきましたが、この「ストックの仕組み」を創り出すために最も大切なことは、「人生を変える一歩」を踏み出すことです。2番目以降は実地訓練で勝手に身についてきます。1番目の一歩(勇気)だけは、踏み出さないことには何も始まりません。人を育てるのは才能ではないですよ。環境です。
一歩を踏み出した側の世界で生きている人は本当に少ないので、ライバルがあまり強くありません。5大商社で役員になることは競争も激しく物凄く大変ですが、スモールビジネスで成功するのは案外難しくないです。そして、その報酬は前者より後者の方がはるかに大きいのです。
※ヘム・著『「増配」株投資 年1,075万円もらう資産3.7億円の投資家が教える!』を元に一部抜粋して再構成。なおトランプ関税に振り回される今の株式市場でヘム氏が注目する具体的な個別銘柄については、関連記事の最新インタビュー『《億り人が選ぶトランプ関税の影響を受けにくい5銘柄》資産4億円超のヘムさんが厳選した東証スタンダード上場のお宝株、内需で稼ぐ小型割安株を狙い撃ち!』にて、紹介している。
【PROFILE】
ヘム/京都大学卒業後、総合商社に入社。社会人1年目より投資を始め投資歴は27年になる。30歳で脱サラをして起業。現在も2社を経営する投資家兼会社経営者。392銘柄保有中、投資時価4.1億円(2025年3月31日時点)。個別銘柄分析&ポートフォリオ構成銘柄&成績をXで公開したところ、アカウント開設後、1年半でフォロワーが3万人突破。データを重視した投資手法で、その再現性の高さから、投資初心者から玄人まで幅広い支持を得ている。最新刊は『「増配」株投資 年1,075万円もらう資産3.7億円の投資家が教える!』(KADOKAWA)。