TOPIXが11連騰するなど短期的な過熱感は強いが、TOPIXは上値抵抗となる可能性があった200日移動平均線(2688ポイント水準)をあっさり上回るなどトレンドは強い。また、日経平均は上向きに転じた25日移動平均線との乖離率が+7%ほどに留まるなど連騰以外の過熱感はさほど強くない様子。投資家心理を示す日経平均VIも3月末以来の水準まで低下したことで、東京市場の先行き不透明感はほぼ払しょくされつつある。
今週は企業決算発表のピークを迎えることから、投資家心理が改善された状況下、大型株物色が強まれば、日経平均やTOPIXの一段高も期待できよう。先週末に予定されていた米中貿易交渉で大きな進展が見られれば、日経平均は200日移動平均線(37938円水準)や38000円台突破を試す展開も期待できよう。
今週にかけて、国内では12日に3月経常収支、貿易収支、4月景気ウォッチャー調査、13日に4月マネーストック、14日に4月国内企業物価、16日に第1四半期実質GDP一次速報値、3月鉱工業生産(確報値)などが予定されている。
海外では、13日に英・4月BRC既存店売上高、3月ILO失業率、4月雇用統計、豪・5月Westpac消費者信頼感指数、4月NAB企業景況感、独・5月ZEW景況感指数、欧・5月ユーロ圏ZEW景況感指数、米・4月消費者物価指数、14日に独・4月消費者物価指数(確報)、米・週次原油在庫、15日に豪・4月雇用統計、英・第1四半期実質GDP(速報値)、3月月次GDP、鉱工業生産指数、貿易収支、欧・第1四半期ユーロ圏実質GDP(改定値)、3月鉱工業生産指数、米・週次新規失業保険申請件数、4月生産者物価指数、小売売上高、鉱工業生産指数、3月企業在庫、5月NY連銀製造業景気指数、16日に米・4月住宅着工件数、輸入物価指数、5月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)、17日に3月対米証券投資などが予定されている。