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投資
トランプ相場の戦い方

元手1000万円→1.8億円の専業主婦投資家・ようこりんさんの「暴落を味方につける」投資術 思い出深い「リーマン・ショックで泣き続けた日々」と「心中するつもりで買ったトヨタ株」

億り人のようこりんさんは、暴落相場にどう立ち向かうのか(写真:イメージマート)

億り人のようこりんさんは、暴落相場にどう立ち向かうのか(写真:イメージマート)

 トランプ米大統領の関税措置をめぐって世界経済の混乱が続いている。相互関税発表時は世界の株式市場が大きく値を下げ、その後は中国やFRB(米連邦準備理事会)への姿勢に軟化がみられると値を戻しているものの、依然として先行きの不透明感は強い。こうした危機に際して、株式投資で億の資産を築いた“億り人”はどう向き合っているのか。

「世界的な暴落があった時こそ勝負に出てワクワクを楽しみたい」と語るのは、専業主婦で個人投資家、そして人気ブロガーでもあるようこりんさん。投資を本格的に始めて約20年、資産は約1.8億円にのぼる。

「今回の4月上旬の暴落のタイミングでは、これまで買いたかったけれど買えなかった株や、将来への種まきとして安値の株を大量に買いました」と振り返るようこりんさんだが、そうした行動を取る背景にはリーマン・ショックでのつらい経験とそこからの復活があった。

投資に目覚めたきっかけは1冊の本

 ようこりんさんが本格的に投資をはじめたのは2005年12月。書店で『木村佳子のカレンダー投資法 決定版』を手に取ったことがきっかけだという。

「それよりも前の1995年に、なんとなく日本金銭機械(東証プライム・6418)の株を買っていました。ただ、当時の私は株について何も知らず、友人に勧められるまま購入して放置。優待のカタログギフトも毎年届いていたのですが、“これはなんだろう。長期保有のお礼か何かかしら?”と思いながらも、詳しく調べようとすることすらしませんでした」(以下、「」内コメントはようこりんさん)

 それが『カレンダー投資』を手に取ったことで、眺めていたカタログギフトが株主優待であったこと、日本金銭機械の株価が10倍に伸びていたことなどを知り、株式投資に興味を持ち始める。コツコツ貯金していたお金をかき集め、元手1000万円で投資を本格スタートさせた。

「日本金銭機械は、“このあたりが高値だな”と思いすぐに売りました。プラスの経験からスタートさせてもらったことで、“株は儲かるもの”という頭でずっとやってきました。楽しみながら上手く資産を増やせましたね」

次のページ:リーマン・ショック時の「損切り」

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