映画の本編上映前でおなじみの「NO MORE 映画泥棒!」(「映画館に行こう!」公式サイトより)
「本編開始のギリギリに入りたい」
金融機関勤務のシュンさん(20代男性)は「本編開始のギリギリに入りたい」という考え。そして、なるべくそれを実行しているという。
「お金を払って、強制的に広告や予告を見せられるのはなんだか納得がいかないので、できることなら広告は見たくないです。本音でいえば、たとえば広告ありなら19時、広告なしなら19時10分みたいに、本編そのものが始まる時間を告知てほしいぐらい。とはいえ広告の時間がどのぐらいあるかわからないので、本編の始まりを逃さないようにしたい。その折衷案として、だいたい5分ぐらい遅れて入りますね。それぐらいならまだ広告中なので。入ってはいけないというルールもないですし」
広告中の入場、「仕方ない」けど「歓迎はできない」
IT企業でSEをしているリョウさん(30代男性)は、広告中のスマホ操作については「別に何とも思わない」とするが、入場については「映画館の座席の構造上、広告中だとしても途中からの入場を歓迎できないのは否めない」と言う。
「前の座席の間のスペースが広ければ別にいいのですが、大体の映画館では一度座ると、どうしても目の前の通路が足で塞がれる。上着を脱いで抱え、かばんを足元に置き……と、自分の居場所をつくった後に、前を人が通るとなると、かばんを持って足をよけたり一度立ったりしなくてはなりません。もちろんお互い様ですし、仕方がない事情もあるでしょう。文句を言うほどではありませんが、僕は一度座ったらもう動きたくないタイプなので、できることなら途中入場はないほうがありがたいな、ぐらいは思います」
上映中のスマホマナーやエンドロールを見るかどうか問題は度々議論になるが、本編上映前のマナーについても考え方はさまざまのようだ。