*17:36JST CSSHD Research Memo(6):3年間の年平均成長率は売上高で15.3%、営業利益で16.8%
■CSSホールディングス<2304>の中長期の成長戦略
1. 中期経営計画の概要
同社グループでは、新たに「資本効率を高める投資の強化」をテーマとして、2025年9月期~2027年9月期の3ヶ年の中期経営計画「Go Beyond! Next20」を推進している。「基軸事業の強化による収益力の向上」「人材育成の強化」「ESG課題への取り組み推進」「X-valueユニットによる新たな価値創出」の4つに取り組むことで、2027年9月期の連結業績目標として、売上高27,000百万円、営業利益950百万円、ROE15%以上を目指す。3年間の年平均成長率は売上高で15.3%、営業利益で16.8%となり、弊社は極めて意欲的な業績目標であると評価する。
業績計画では、当初は初年度にはおおむね横ばいを見込み、2期目の2026年9月期から本格的な業績拡大を計画していた。すなわち、2025年9月期には、人材のX-value活動への投入と外国人を含む採用強化、社会保障環境の動向を踏まえた働き方改革の推進、業務のスリム化及び効率アップのためのBRP活動などに、積極的な先行投資を行うことから、営業利益は横ばいに留まると予想していた。しかし既述のとおり、中間期の実績を踏まえて通期の業績予想を上方修正しており、初年度は好スタートを切っている。
中期経営計画では「基軸事業の強化による収益力の向上」と同様に、「X-valueユニットによる新たな価値創出」にも注力することが重要であると考え、この2つの取り組みを両輪としてバランス良く推進することで最終年度の業績目標達成を目指す。同時に、グループ全体の方針として、「人材育成の強化」「ESG課題への取り組み推進」にも注力する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
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