*05:48JST NY株式:NYダウは317ドル高、中東リスク警戒感が緩和
米国株式市場は反発。ダウ平均は317.30ドル高の42515.09ドル、ナスダックは294.38ポイント高の19701.21で取引を終了した。
主要7か国(G7)首脳会談でいくつかの通商協定合意の可能性をトランプ大統領が示唆し、投資家心理が改善し、寄り付き後、上昇。さらに、情勢悪化を回避すべくイランが核兵器開発問題を巡り協議再開を望んでいるとの報道に加えて、イランとイスラエル戦争でトランプ政権が依然外交的解決を優先している考えが明かになったことも手伝い、終日堅調に推移し、終了した。セクター別ではエネルギーや半導体・同製造装置やメディア・娯楽が上昇した一方で、不動産管理・開発が下落。
ソーシャルメディアのメタ・プラットフォームズ(META)はメッセージアプリ「ワッツアップ」に広告掲載を開始する計画を発表し新たな収益源確保を好感し、大幅高となった。鉄鋼会社のユナイテッド・ステイツ・スチール(X)はトランプ政権が日本製鉄による同社買収を承認したことが好感され、上昇。
半導体のアドバンスト・マイクロ・システムズ(AMD)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。衣料品やアクセサリー販売のビクトリアズ・シークレット(VSCO)は物言う投資家のバリントン・キャピタル・グループが当社株の保有を拡大し、業績回復に向けた圧力を強めるとの期待に、上昇した。ステーブルコイン会社のサークル(CRCL)はトランプ政権が企業の利用拡大などを含めたステーブルコイン規制を承認する計画を期待し、上昇した。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は18.67まで低下し、再び20を下回った。
(Horiko Capital Management LLC)
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