REITと個別株投資の特徴と注意点
では、REITと個別株、どちらに投資すべきなのでしょうか?
REITの特徴は「不動産オーナーとしての安定収益」です。データセンターを保有し、企業に貸し出すことで賃料収入や運営収入を得て、それを投資家に分配します。AIやクラウドの普及で利用者が増えれば、稼働率が上がり、分配金も増える可能性があります。
一方、個別株は企業の業績に直結します。さくらインターネットのように急成長するケースもありますが、競争や設備投資の負担によって業績が悪化すれば、株価が急落するリスクも。ハイリターンを狙える半面、値動きも激しくなります。
初心者にとっては、「安定のREIT」か「成長の個別株」かの選択と言えるでしょう。REITは分配金を重視し、値動きも比較的穏やか。一方、個別株はタイミングと情報収集がカギになります。
いずれにせよ、テクノロジーの成長に乗るチャンスが広がっています。自分に合ったスタイルで、データセンターを投資先候補に検討してみてはいかがでしょうか。
今回のまとめ
・生成AI普及でデータセンター需要拡大
・新たな社会インフラとしてのクラウドの普及も追い風
・個別株は成長性、REITは安定収益に期待
【プロフィール】
藤川里絵(ふじかわ・りえ)/個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー。2010年より株式投資をはじめ、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。普通の人が趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」を主宰。本稿の関連動画がYouTubeにて公開中。
個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さん