高配当株の注意点
メリットが多いように見える高配当株だが、注意も必要だという。
「高い配当利回りだけに目を奪われるのは危険です。配当利回りは、1株当たりの配当金を現在の株価で割って算出するため、なかには今後の業績悪化を見越して株価が下がったために利回りが高くなっている場合もある」(配当太郎さん)
特に、無理してでも高配当を打ち出している企業は要注意だ。かんちさんはこう指摘する。
「その年の純利益から配当に回す割合を示す『配当性向』が高すぎれば、それだけ配当余力がなくなるので、配当性向が70%以上など高すぎる銘柄は避けるべき。半導体やゲーム、パチンコ関連など業績のブレが大きい銘柄も避けたほうが無難でしょう」
できるだけ長く安定的な配当を得るためには、経営基盤のしっかりした企業を選ぶのはいうまでもない。
では、かんちさん、配当太郎さんは今、具体的にどのような高配当銘柄に注目しているのか。関連記事『《配当株投資の達人が厳選した9銘柄》かんちさん、配当太郎さん“2人の億り人”が「減益でも増配」の自動車関連株、商社株に注目する理由とは』で詳しく解説している。