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ビジネス

【平成生まれの保有株億万長者】1位のM&A総研創業者・佐上峻作氏は「馬主」で「麻雀プロ」、2位のタイミー社長・小川嶺氏は20代でのランクイン

1位は保有時価総額2349億円・佐上峻作氏

 1位は保有時価総額2349億円のM&A総合研究所社長・佐上峻作氏(34)。AI(人工知能)を駆使したM&A仲介会社を2018年に立ち上げ、2022年に東証グロース上場を果たした。上場直後に本人に取材した関氏が言う。

「M&A総研はビッグデータとAIのアルゴリズムを組み合わせ、それまで“営業第一”だったM&A仲介業をシステム化。異業種同士のマッチングを数多く手掛け、急成長した。無駄を徹底的に省いて効率化する経営哲学で、取材時も『昔ながらの酒席を伴う営業は一切やりません』と答えていたのが印象的でした」

 プライベートでは競走馬を複数所有。神戸大学在学中に「年300日打つ」ほど没頭したという麻雀も続けており、2024年に最高位戦日本プロ麻雀協会のプロテストに合格。今年6月には同協会のカップ戦も主催した。

 2位は2024年に東証グロース上場を果たしたタイミー社長・小川嶺氏(28)。今回のランキングでは唯一の20代で、保有時価総額は448億円だ。

「タイミーが手がけるのはスキマバイトのマッチング。勤務先に縛られず『好きな時間に仕事をしてすぐ報酬を受け取りたい』というニーズに応えています」(森岡氏)

 経営者の家系に生まれたというバックグラウンドもある。ジャーナリストの大西康之氏が言う。

「小川さんの曾祖父は明治時代から『小川乳業』という牧場を経営していました。当時はかなり有名な会社だったそうです。そうした経営者の一族に生まれた背景がある」

 私生活では「将棋」と関わりが深い。小川氏が学生の頃から指導対局をしているプロ棋士の田中寅彦九段が言う。

「彼の家は将棋一家で、お父さん、おじいさんも将棋ファン。腕前は将棋番組でプロも唸らせる構想力があり、三段と認定しました。時間が合えば私の支部で好敵手と楽しみ、会場提供をして“タイミー杯”にすることもあります」

 こうした平成生まれの大金持ちの今後は日本経済の未来の映し鏡にもなりうる。大西氏が言う。

「ランクインしたような起業家は、投資家に認められているということ。魅力的なビジネスモデルを打ち出して、アピールする能力に長けている。彼らが近い将来、ソフトバンクの孫正義さんや楽天の三木谷浩史さんのようになれば日本経済の未来は明るい」

 令和の時代は、この株長者たちが担うのか。

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 関連記事《【保有株時価総額から算出】平成生まれの億万長者番付、上位21人の氏名・経歴・保有金額を一挙公開 1位はM&A総研・佐上峻作社長の2349億円、弘中綾香アナの夫や村上世彰氏の長男もランクイン》では、資産10億円超の平成生まれの億万長者番付を紹介。名前、肩書き、保有金額、学歴、キャリアなどをランキング化した表も掲載している。

※週刊ポスト2025年7月18・25日号

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