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FiscoNews

【オープニングコメント】冷静に押し目を拾いたいところ

*08:25JST 冷静に押し目を拾いたいところ
 8日の日本株市場は、売り優勢の相場展開になろうが、次第に底堅さが意識されそうだ。7日の米国市場はNYダウが422ドル安、ナスダックは188ポイント安だった。トランプ米大統領が日本と韓国に対し25%関税を8月1日から賦課することを発表し売りが膨らんだ。公開された関税文書で南アフリカやマレーシアなどへの関税も明らかになると、下げ幅を広げる場面もみられた。シカゴ日経225先物は大阪比80円安の
39460円。円相場は1ドル=145円90銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。もっとも、関税についてトランプ大統領は直近で日本に対し「30%や35%」といった数字を挙げていたほか、ベッセント米財務長官は期限までに合意がまとまらない一部の国について、3週間の交渉期間延長の選択肢が与えられる可能性を示していたこともあり、予想されていただろう。ネガティブサプライズの形とはならず、売り一巡後は押し目を拾う動きも意識しておきたい。

 また、トランプ政権が中国に半導体が密輸されるリスクを阻止するため、マレーシアとタイへの人工知能(AI)向け半導体の輸出規制を計画していると報じられていたが、エヌビディアの下げは0.6%程度にとどまっていた。テスラは7%近く急落したが、マスク氏の「アメリカ党」結成が嫌気される可能性はあったとみられる。

 日経平均株価は前日の下げでボリンジャーバンドの+1σ(39633円)を割り込んできており、本日の下げで同バンドを明確に割り込んでくる可能性がある。週足の+1σは39261円に位置しており、同水準での底堅さがみられるようであれば、押し目待ち狙いの買い意欲は後退しないだろう。日米交渉が8月1日まで延びたことで、短期的な売り仕掛けの動きに対しては、冷静に押し目を拾いたいところだ。

<AK>

fisco

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